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you side
洗い物をしている間に3人は戻ってきたみたいやけど、みんながいる部屋がめちゃくちゃ静かになってるのが気になった。
絶対なんかあったやん。
いわゆるリビングと呼ばれるその部屋の前で、少し聞き耳をたてる。
正「なかなかの熱狂的ファンやねえ」
福「むしろ今までこういうのなかったことのほうが不思議っちゃ不思議かも」
末「最近雑誌やらドラマやら、露出増えたし余計にやろな」
小「あいつ色気もクソもないのになんでやろな」
「悪かったな」
小「あ、おったん？」
小島くんの悪口を聞き逃すことができず、部屋の中に入る。
6人が囲んで見ていたのは、手紙とティファニーブルーの箱。
ティファニーブルーの箱！？
「え、これってもしかして」
リ「まあ、指輪やろな」
佐「爆発とかしませんよね？」
福「手紙の内容的にサイコなかんじやなくて『ほんまに好き！結婚して！』ってかんじやから、爆発はせんと思う」
小「思ってたストーカー像とちょっとちごたな」
末「もっと狂ったかんじやとおもてたわ」
リ「家特定するくらいやし、やばいストーカーには変わりないけど」
正「とりあえず写真撮ってマネージャーに送っといたし、いったんこれは片付けよ」
福「ほな、明日俺と小島で事務所に持って行くわ」
「ありがとう」
たぶんわたしに見せたくないんやろうな。でも6人がこう言うってことは、猟奇的なかんじのストーカーではなさそう。ここはみんなの言う通りにしとこ。
あ、さっき小島くんがバナナケーキ落としたとこ、掃除機かけな。
末「A、大丈夫か？」
「え？」
佐「そうですよ、いくらなんでも怖いでしょ」
「え、いや？」
正「ほんまに？たまには甘えなあかんで」
「しいていうなら、これから小島くんが家を汚していくことが怖いです」
小「汚さへんよ。汚したくなるほど広ないやん」
「やっぱ大晴くんに来てもらおかな」
福「っしゃあ」
リ「ストーカーより小島のほうが怖いんね」
こうして、ストーカー問題はいったん幕を閉じるわけやけど。
別の幕が上がっていたことをわたしが知るのは、もっともっとずーっとあとの話。
(やっぱり、ええグループやなあ)
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作者名：リリー | 作成日時：2021年6月18日 22時
