6 買い物 ページ6
翌日になり、慣れない環境だからか、
低血圧でいつもは家出る前15分前に起きてしまう私も、
7時半に起きることができた。
15分という時間がいきなり2時間半という膨大な時間に変わってしまい、
何をすればいいのか全くわからず、とりあえず筋トレとボイストレーニングを終え、
朝食を取り、朝風呂に入ってみたりなんかもした。
そうしていると案外2時間半という時間はあっという間に過ぎるようで…。
コンコンっとドアをノックする音が部屋に響く。
「Ms．A？」
急いでドアの方に向かい、ドアを開ける。
「おはようございます。クィリナス教授。」
「おはようございます。Ms．A。それでは行きましょうか。」
クィリナス教授の服装はいつものローブとは違い、
作中では見られなかっただいぶラフな格好だった。
「はい。宜しく御願い致します。」
私達はダイアゴン横丁に向かう途中に色々な話をした。
昨晩はよく眠れたか、とかどんな魔法を学びたいか、など。
しかし一つ気になることが起こる。
「…Ms．A？」
「はい？」
「本当に憶えていないのですか…？」
…きた。
「何をですか？」
きっと彼はここで、’’ 黒幕が誰なのか。 ’’ とかそれに類することを聞いてくるだろうと思い、身構える。
しかし、その予想は外れた。
「私を…。」
予想とは相当外れ、なおかつとても悲しそうな顔をしたクィリナス教授に驚きが隠せなかった。
「クィリナス教授のことを…ですか？」
私がゆっくりと確認するように彼に聞くと、彼はハッとしたような表情を見せる。
「いえ、私ではなく、この物語、この世界のことです…。」
「はい…。登場人物ぐらいしか…。すいません、お役に立てなくて…。」
「本当に…？」
そういうクィリナス教授の表情はさっきとは打って変わって真剣というか、怖いというか…。
「はい…。」
これで騙せただろうか、とヒヤヒヤしていると、突然背中に鋭い痛みと共に壁の感触が伝わってきた。
「っ！」
「本当に……？」
少しでも動けば口が触れてしまいそうな距離。
どことなくクィリナス教授の目の色が緑っぽく感じる。
「本当です。何故こんなにも優しい教授に嘘をつかなきゃいけないのですか？」
背中に冷や汗をかく。一歩間違えたら即あの世行きだ。
するとさっきまで緑っぽかった目の色は元の色に戻ったように感じた。
そしてクィリナス教授は口を耳元まで運び、言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
笑々(プロフ) - 花吹雪さん» ありがとうございます！花吹雪様のコメントが私の更新の糧になります故、本当に感謝しかありません！ ルーピン先生の登場がかなり先になってしまいますが、なるべく早く出せるように努めますね！ これからもよろしく御願い致します！ (2018年3月3日 19時) (
レス) id: 191a8bc27a (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 更新頑張って下さい！応援してます！早くルーピン先生が出てきてくれないかな…… (2018年2月25日 1時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 笠松力さん» 申し訳ありません、私のミスで非表示に致しておりました。こちらで表示の方にしたので、是非今後の話もご覧下さい┏○┓ご指摘誠にありがとうございましたorz (2017年12月18日 23時) (レス) id: 2e93bdeb81 (このIDを非表示/違反報告)
笠松力(プロフ) - すいません。4話は公開されてないのでしょうか？？ (2017年12月18日 23時) (レス) id: e1ac29c836 (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - はい！ (2017年11月4日 11時) (レス) id: 041b1bc158 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：笑々 | 作成日時：2017年8月15日 22時
