43 チェス ページ43
そしてまた次の場所へと向かう。
少し歩くとまた開けた場所に出た。
この空間は先程と違って等身大くらいの大きさのチェスを模している。
私を含めロンやハリーもチェスは好きだが、こんな所で喜んで遊ぶほど馬鹿でもない。
とりあえず盤の上を歩いて反対側にある扉へ向かう。
反対側のポーンの横を抜けようとした時、
ガシャンッ！！
ポーンが突然剣で私達の行方を塞ぐ。
「…やるしか…ないようだね。」
私がそう言うと、三人とも怯えながら頷いた。
「指揮はロン、君だ。」
不安そうな顔でロンは何も返事を返さなかった。
「大丈夫だロン、君ならできる。」
ロンの肩に優しく触れ言うとロンも意を決したのか次は力強く頷いた。
ロンが私達に場所を指定する。
そしてゲームが始まった。
順調にゲームは進んで行った。
するとハリーが口を開いた。
「ちょっと待って…。」
「気づいたかいハリー、次の一手で僕はクイーンに取られる。
そうしたら、君がチェックメイトだ。」
「ダメだよ！ロン！」
「どういうこと？」
「自分が犠牲になる気だ！」
「ダメよロン！他に方法があるはずよ！！」
「スネイプに石をとられてもいいのか！？
ハリー、A。僕には分かる！僕でもハーマイオニーでもない！
君達だ！！」
ロンの強い意志を聞き、私達も強く頷く。
それを見たロンは深呼吸をし、最後の駒を動かす。
「ナイトをHの3へ！」
怯えを隠しきれずクイーンの目の前へ動いているロンを見て、泣きそうになった。
こんな小さな9歳の子供が必死に戦っている。
大人の力を借りず、自分の持っている能力を全て使い戦っている。
その小さな子供は今目の前でクイーンによって倒された。
「っ」
今何もしてあげられない自分に嫌気がさす。
ロンの方へ向かおうとするハーマイオニー。
「動くな！まだゲームは続いているんだ！」
そしてハリーがクイーンの目の前へ行く。
「 チェックメイト 」
ガシャンッと音を立てて先程ナイトを刺したクイーンの剣が落ちた。
ゲームが終わったのだ。
一斉に三人がロンの元へ駆け寄る。
ロンは気絶しているようだ。
「ハーマイオニー、ロンを頼むよ。
フクロウでこのことをダンブルドアに伝えるんだ。
僕達はロンの言う通り、進まなくちゃ。」
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笑々(プロフ) - 花吹雪さん» ありがとうございます！花吹雪様のコメントが私の更新の糧になります故、本当に感謝しかありません！ ルーピン先生の登場がかなり先になってしまいますが、なるべく早く出せるように努めますね！ これからもよろしく御願い致します！ (2018年3月3日 19時) (
レス) id: 191a8bc27a (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 更新頑張って下さい！応援してます！早くルーピン先生が出てきてくれないかな…… (2018年2月25日 1時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 笠松力さん» 申し訳ありません、私のミスで非表示に致しておりました。こちらで表示の方にしたので、是非今後の話もご覧下さい┏○┓ご指摘誠にありがとうございましたorz (2017年12月18日 23時) (レス) id: 2e93bdeb81 (このIDを非表示/違反報告)
笠松力(プロフ) - すいません。4話は公開されてないのでしょうか？？ (2017年12月18日 23時) (レス) id: e1ac29c836 (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - はい！ (2017年11月4日 11時) (レス) id: 041b1bc158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笑々 | 作成日時：2017年8月15日 22時
