32 Ethan ページ32
レーバンスはもうミミズクに興味がないのか、一回も振り返らず帰っていった。
「…ありがとう、Ethan(イーサン)。」
「すごかった！かっこよかったよA！」
ハリーが興奮気味に近づいてきた。
「あぁ！もう見てるこっちがスカッとしたもんさ！」
ロンも走って寄ってきた。
「へへ、ありがとう。」
「イーサンってこのミミズクの名前？」
「うん、気に入って…もらえた…かな…？」
すると、ミミズクは静かに目を閉じた。
「ふふっ、悪くないって感じかな？」
あまりの可愛さにふっと笑いがこぼれた。
その後はプレゼントをくれた教員方に一人一人お礼を言って、自室に戻った。
なぜかよくわからないけど、今日は全然眠れる気がしなかった。
だから、深夜に関わらず自室から出てしまったのだろう。
巡回している先生に見つからないように忍足で歩く。
すると、気がついたら図書室の看板が目に入る所まで来ていた。
流石に遠出しすぎた。もう部屋に戻ろう。
「あれ？A？」
突然、何もない所と思っていた所から声をかけられ、ビクッと体が跳ねる。
「ハ、ハリー？」
恐る恐る声の主に尋ねると、
「そうだよ」
すぐ横からマントを外したハリーが出て来た。
「ちなみに僕もいるけどね。」
同じ場所からロンまで出て来た。
流石にビビってしまう。
「時にハリーにロンよ。こんな夜更けに何を？」
「あ！Aも来てよ！僕のパパとママに会わせてあげる！」
「！」
もしかして、’’ あの鏡 ’’？
「いや、ハリー私は…」
今の私にとってあの鏡は別に見ても見なくてもどっちでも良かったし、あまり原作を変えすぎないよう行動しなくてはならなかった。
「ほら早く！」
ハリーは相当嬉しいのか、勝手に私の手を掴み、鏡の方へ走った。
ロンもロンでよく分かっていない顔をしているが、何だかワクワクしているのは見て取れた。
ここでハリーの手を振り払って帰るのもなんだから、とりあえずハリーの背中を追いかける。
それで鏡の事については特に何も言わず帰ろう。
そんな事を考えているうちに鏡は目の前まで来ていた。
「ね！見て！僕のパパとママ！」
ハリーはこの喜びを分かち合いたいらしく、ロンと私を鏡の前にやる。
私はもう両親が見えない事も分かっていたので、特にしっかりと鏡を見ず、ハリーに言葉をかける。
「ごめんなさい、ハリー。私には貴方のご両親は見えない。」
すると、えっと悲しそうな顔をするハリーに罪悪感を覚えた。
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笑々(プロフ) - 花吹雪さん» ありがとうございます！花吹雪様のコメントが私の更新の糧になります故、本当に感謝しかありません！ ルーピン先生の登場がかなり先になってしまいますが、なるべく早く出せるように努めますね！ これからもよろしく御願い致します！ (2018年3月3日 19時) (
レス) id: 191a8bc27a (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 更新頑張って下さい！応援してます！早くルーピン先生が出てきてくれないかな…… (2018年2月25日 1時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 笠松力さん» 申し訳ありません、私のミスで非表示に致しておりました。こちらで表示の方にしたので、是非今後の話もご覧下さい┏○┓ご指摘誠にありがとうございましたorz (2017年12月18日 23時) (レス) id: 2e93bdeb81 (このIDを非表示/違反報告)
笠松力(プロフ) - すいません。4話は公開されてないのでしょうか？？ (2017年12月18日 23時) (レス) id: e1ac29c836 (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - はい！ (2017年11月4日 11時) (レス) id: 041b1bc158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笑々 | 作成日時：2017年8月15日 22時
