恋 ５６ ページ6
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最悪だ。
女「Where did you come from?」
JK「え、」
女「You're cool, right?
Don't you go out to play with us?」
JK「、っと」
店を出た瞬間に俺を囲む女３人。
綺麗な人たちだけど、
俺は今それどころじゃない。
まず、なんて言ってるんだこの人達。
JK「I'm…busy…」
カタコトで英語を話せば、
キャッキャキャッキャ笑う女性達。
なになになに、俺なにか変なこと言った？
こんなんになるんだったら、
ちゃんとジミニヒョン達と来れば良かった。
なんて言ってるかもわからないから、
逃げようにも逃げられないし。
JK「I'm sorry、えと、I have to go.」
ごめんなさい。
俺行かなくちゃ。
そう彼女達に伝えれば、
えぇーと残念そうに声を出し、
そして俺の腕を掴んだ。
と、思ったんだけど。
貴「I'm sorry.
I'm going sightseeing with him and me.」
JK「え、？」
俺の目の前にスーツ姿のA。
はぁ、はぁ、と肩を上下させて、
女性達に英語で答えた。
貴「Please give up.」
女「…OK」
Aの流暢な英語で何か言ったのだろう。
彼女達は諦めたように歩き出した。
貴「アンタねぇ、」
JK「ごめんヌナ！すぐ帰ろうと思ったんだけど」
貴「だから英語を勉強しろって言ったでしょ」
JK「なんて言ってたのあの人達、」
貴方かっこいいから私達と遊びに行かないか。って
そう彼女達は言っていたらしい。
貴「ナンパよナンパ」
JK「え、まじか。
それに対してヌナは？」
貴「今、彼は私と観光してるの。諦めてって」
JK「やべカッコ良い」
お前が英語を勉強すれば問題ない案件でした！
と、非常に痛いチョップを打ち込む。
JK「心配、してくれないんだ」
貴「心配じゃなかったらここに居ないわよ」
アンタのこと放っておいて、
ミーティングの方に行ってんじゃないの？と、
早歩きで言うA。
即答が凄く嬉しくて、
あぁ、やっぱりヌナしかいない。
そう感じた。
貴「電話も繋がらないし、」
JK「気づかなくて」
貴「まぁ、確かに。
遠目からでも分かるくらいテンパってたし」
JK「ごめんなさい、」
そう謝ればヌナは耐え切れないとでも言うように、
思い切り吹き出した。
貴「アンタって本当に可愛いのね笑」
クシャッと笑って、俺の頭を撫でるヌナ。
びっくりするくらいの展開に、
俺は何も言えないし何もできない。
ただ、思うのは、
なんで貴女は、そんなに綺麗に笑うんだろう。
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作者名：刹那 | 作成日時：2019年8月9日 20時
