ハート泥棒 57 ページ7
貴「んーっ!」
グッと背中を伸ばすAさん。
報告書が終わったのか、コピー機が動き出した。
それをジニヒョンが確認して、やっと帰れる。
V「Aさん帰りましょー」
貴「おー」
眠そうな声を出してコートを羽織る。
ナムジュニヒョンはアイマスクを着けてソファに
横になっていたが、手をヒラヒラさせた。
全員、眠そうだ。たしかに、俺も瞼が重いかも。
貴、V「「お疲れ様でしたー」」
そういえば、全員が手を振ってくる。
もう声を出す気力もないらしい。
ジニヒョンだけが「ゆっくり寝なー」とだけ。
エレベーターに乗って1階まで降り、
もう夜中の1:30過ぎの街を歩く。
終電なんか無いからAさんも歩き。
心配だからちゃんと送っていく。
貴「疲れたぁぁ…」
あくびと共に出た言葉。
俺もあくびが移って2人して大きく開いた口。
それが街のミラーに映って、吹き出すように笑う。
貴「こんな顔してんの私笑笑」
V「俺なんか化け物みたいな顔でしたよ笑」
こんな会話が出来ることが幸せだ。
大好きな人が隣にいることが幸せだ。
警察になってから命懸けになる事が多くなった。
それも第1刑事課なら尚更。
貴「テヒョンの声で助かったの」
V「え?」
貴「あのまま私の名前を呼んでなかったら、
後ろも見ていなかった。彼女を守れなかった。
本当にありがとう」
今回の事件、俺はそんなに大きな事はしてない。
Aさんみたいに犯人を殴っても、
ホビヒョンみたいに犯人を撃っても、
ジニヒョン、ユンギヒョンみたいに捕まえても、
ジミンみたいに女性の側にもいなかった。
貴「テヒョンがいたからスムーズだったな」
V「どうして?」
貴「帰りの会話。テヒョンが居なかったら
すっっっっごく気まずかったはずよ笑笑」
テヒョンは社交的だから。
そう言ったAさんは何処から嬉しそうだ。
V「安心させたのはAさんです」
貴「じゃあ2人のお陰ね」
俺よりAさんの方が…。そう言いたかったけど、
これ以上言ったら叩かれる気がするから止める。
V「…手、本当に大丈夫なんですか」
貴「余裕余裕。包帯っていうのが不便だけど」
手を開いたり握ったりするAさん。
少し血が滲んでて、痛々しい。
V「血…」
貴「これは手当てして直ぐのよ。
もう血は止まってるから安心して」
家見えてきたから、じゃあ。と、
俺から離れるAさん。
俺は、反射的に細い腕を掴んだ。
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刹那(プロフ) - ゆきさん» そう言ってもらえて嬉しいです!読んでくださってありがとうございました! (2019年2月16日 14時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 終わりなのがもったいないです!!!楽しかったです! (2019年2月16日 11時) (レス) id: db83038336 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 21世紀少女さん» ありがとうございます!ファンなんて!嬉しいです!全話見てくれてるなんて嬉しすぎます!これからも頑張りますね! (2019年1月8日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
21世紀少女 - コメント失礼します、!刹那様の作品全部読ませていただきました、もうとてもとてもストーリーの構成から結末への持って行き方までドキドキハラハラで本当に目が離せません、!勝手にファンになりました(( 今回の作品も大好きです、!更新楽しみに待ってます! (2019年1月8日 20時) (レス) id: 97ebd3570d (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - primavera2525さん» そう言っていただきありがとうこざいます!更新頑張りますね! (2019年1月6日 13時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2018年12月8日 20時