ハート泥棒 ９２ ページ42
V「いやぁ…」
先「…」
V「今日もいい天気ですねAさん！」
先「雪雲すげぇけどな」
V「真面目な返しやめてくださいよ」
病室の薄いカーテンを開いても、
あまり変わらない部屋の明かるさ。
もう季節は真冬なもんだから、雪雲は毎日だ。
それでも、Aさんが起きたくなるように、
いい天気だと言い続ける。
先「起きろよお前〜」
V「触らないで」←
先「え、ごめん」←
拳骨しそうだった先輩を制止して、
ベッドの脇にある椅子に座る。
ほんっっと綺麗な顔して眠るんだよなぁ。
先「ウイルスとかはもう平気なんだろ？」
V「解毒剤があったから大丈夫だったらしいです」
先「まさか俺達が諦めた事件がこんなに酷いとは」
悔しそうに唇を噛む先輩。
ダメだよ、そんなこと言っちゃ。
Aさん怒るよ。
V「あんた達はベストを尽くしたんでしょう！
だったら胸を張りなさいよ馬鹿！」
先「え、」
V「Aさんだったら言いそうだなって」
それお前の本音も混ざってるよな笑
なんて先輩は言いながら泣きそうな笑顔。
先「だそうだA。
本当にお前が言いそうなこと言ってくれたよ笑」
先輩が話しかけても、
頷きもしなければ目も開けもしない。
それが少し虚しいけど、生きているだけで良いさ。
そう思って俺も話しかける。
V「今日は植木に水やりました」
先「植木といってもサボテンな」
V「お昼はラーメンです」
先「仕方ねぇから俺が奢ったよ」
V「寒かったのでオフィスにヒーター起きました」
先「早速壊したのはナムジュンって奴か」
あいつ月一で何か大きな物壊してねぇ！？と、
ナムジュニヒョンの怪力に驚く先輩。
確か前回はオフィスの鍵壊した気がする。
V「ジョングガが泣いてましたよ」
先「Aが居なくてな」
V「いや、お昼に食べてた寿司のわさびで」←
先「そっちか」
お昼寿司行けば良かったな。
勿論先輩の奢りでさ。
V「ジニヒョンのごま油パラダイスが酷いんです。
前、廊下にごま油落として大変でした」
先「だから廊下がヌルヌルしたんだな！？」
あいつかぁ。と、額に手を当てる先輩。
こんなに面白い会話してのに一向に目覚めない。
気づいたらもう２１：００近くなっていた。
先「んじゃ、俺達帰るから」
V「明日も来ますね、Aさん」
名残惜しくも、ベッドに背を向ける。
その時、後ろから
貴「…う…ん」
そう、Aさんの声が聞こえた。
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刹那(プロフ) - ゆきさん» そう言ってもらえて嬉しいです！読んでくださってありがとうございました！ (2019年2月16日 14時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 終わりなのがもったいないです！！！楽しかったです！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: db83038336 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 21世紀少女さん» ありがとうございます！ファンなんて！嬉しいです！全話見てくれてるなんて嬉しすぎます！これからも頑張りますね！ (2019年1月8日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
21世紀少女 - コメント失礼します、！刹那様の作品全部読ませていただきました、もうとてもとてもストーリーの構成から結末への持って行き方までドキドキハラハラで本当に目が離せません、！勝手にファンになりました(( 今回の作品も大好きです、！更新楽しみに待ってます！ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 97ebd3570d (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - primavera2525さん» そう言っていただきありがとうこざいます！更新頑張りますね！ (2019年1月6日 13時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年12月8日 20時
