ハート泥棒 ７３ 貴女side ページ23
私は無力だ。
そんなの知っている。
貴「はぁっ…はぁっ…」
警察署から噴水広場までのダッシュ。
さすがにキツかったのか、息はまだ整わない。
後ろから聞き慣れた足音がやって来た。
V「何かありましたかっ…」
貴「まだ私も来たばかりよ」
息は未だに整わないし、足もパンパンだけど、
ジミンと彼女が何をされているのか分からない。
だから休んでいる暇は無いの。
重い足を無理矢理動かして、広場を周る。
その時、ふと何かに目が止まった。
貴「…これ」
私が手にしたのは、彼女の携帯。
ここで彼女は…。
暗い広場をライトで照らせば、
地面についた車のタイヤの跡。
そうだ。ここで間違いない。
V「タイヤの跡はここで終わってます」
貴「跡を追う…のは無理か」
残念ながら私達が今ここで出来ることは少ない。
あとは『ユ・コジュン』を調べて貰うしか。
…２人とも無事でいてよね。
そう願いながら、私は無線機をいじる。
そして、話しかけた。
貴「ユンギ、聞こえる？」
YG『おう』
貴「ユ・コジュンってのは？」
YG『ジミンが言ってた通り下っ端だ。
多分、この事件を計画していたから、目立たないように過ごしていたんだろう』
じゃあ、結構前から計画してたのね。
立場的には下っ端だけど、頭は良いって事か。
YG『ジミンの無線機のGPSが止まったままだ。
場所は、１００km離れた街の廃墟。
防犯カメラは…やっぱねぇな』
貴「了解。今からダッシュで帰るから、
ソクジンに車出しておけって頼んで」
ユンギが返事したのを合図として、
私たちは再び走り出す。
夜の街はやっぱり寒い。
V「車で行くんですか！」
貴「１００kmも走るつもり！？」
V「絶対無理です！」
たまに思う。
いつも隣にいるテヒョンが後ろにいると、
少しだけ不安になる。
こんな私についていて良いのか。
ソクジンやナムジュンの方へ行った方が。
そういう不安が襲ってくる。
V「運転は誰が！」
JK『俺がする事になりました！』
貴「了解」
突然無線が入ったから驚いたけど、
あっちは私達の会話を聞いていたらしい。
JK『今から向かうので止まったらすぐ乗り込んで』
V「おう！」
ジョングクにしては早い話し方。
あっちもバタバタしてるんだろうな。
ソクジンは多分猛スピードで逮捕状でも取ってるさ
V「Aさんっ」
貴「何っ？」
V「落ち着いていきましょうねっ」
貴「いやお前がな」
V「えぇぇ！俺ぇぇ！？」←
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刹那(プロフ) - ゆきさん» そう言ってもらえて嬉しいです！読んでくださってありがとうございました！ (2019年2月16日 14時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 終わりなのがもったいないです！！！楽しかったです！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: db83038336 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 21世紀少女さん» ありがとうございます！ファンなんて！嬉しいです！全話見てくれてるなんて嬉しすぎます！これからも頑張りますね！ (2019年1月8日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
21世紀少女 - コメント失礼します、！刹那様の作品全部読ませていただきました、もうとてもとてもストーリーの構成から結末への持って行き方までドキドキハラハラで本当に目が離せません、！勝手にファンになりました(( 今回の作品も大好きです、！更新楽しみに待ってます！ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 97ebd3570d (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - primavera2525さん» そう言っていただきありがとうこざいます！更新頑張りますね！ (2019年1月6日 13時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年12月8日 20時
