ハート泥棒 69 貴女side ページ19
今、私は。
とてつもなくイライラしている。
貴「っだぁぁぁあ!」
V「えぇぇぇ!?」
思いっきり太ももに叩きつけ、
バキィッと派手に音を鳴らして折れたファイル。
隣にいたテヒョンは思いっきり飛び跳ねた。
V「ちょ、それ大事な資料っ」
貴「こんなものただの紙よただの紙!
なーんにも書いてないじゃないこのファイル!」
捜査3日目。
ジミンからの連絡も無ければ進展も無い。
暴力団の顔写真もユンギが調べたけれど、
載っている人物は全員刑務所に居るらしい。
…お先真っ暗な状態である。
こんなのは第2刑事課でも同じだった。
でも、少し焦るくらいでイライラはしない。
じゃあ何故今イライラしてるかって?
貴「犯人の予測も出来ねぇんだよゴラァァ!」
V「いやぁぁぁ!誰か助けテェェェェ!」
私の豹変ぶりに恐怖を感じたテヒョンは、
ダッシュで資料室の外へ行き、
ソクジンを盾にして戻ってきた。
JN「ああぁぁぁ!何でこんな事なってんの!?」
貴「イライラした。だからやった」←
JN「まぁ、ファイルは百均だから良いけどさ」←
散らばった報告書とかは自分で閉じてよね!と、
百均だと聞いて安心した私に釘を刺す。
テヒョンはまだ怯えているみたい。
V「こ、こんなAさん初めて見た…」
JN「珍しいねぇ」
貴「おいでテヒョン。私は怖くない」
普段ならこういう事しないさ。
でも、イライラしている今の私には、
犬みたいに飛び付いてくるテヒョンが必要みたい。
V「いつものAさんっ」
可愛い笑顔で私の肩に頭を擦り付けるテヒョン。
私の腰に手を回してギュウッと抱き締められる。
JN「成る程ね。飼い主に従順な犬ってのが、
今の行動ではっきり分かったよ」
貴.V「「そのアダ名悪口」」
一応言うけどここ職場だから!と、
そう言って部屋から出て行くソクジンは意外と、
本当に意外と空気を読めるらしい。←
V「あんまイライラしないで下さい…怖いから」
貴「ごめんね」
クゥーン。という犬の鳴き声が付きそうなくらいの
今のテヒョンの表情。
フワフワの髪が頬に当たる。
貴「ふふっ、くすぐったいテヒョン」
V「イライラしてない?」
貴「もうしてない」
V「本当の本当?」
貴「本当の本当」
1度目を合わせたテヒョンだったが、
再び私の肩に頭を擦り付ける。
やっぱ見えちゃいけない尻尾が見えちゃう。
V「Aさん」
貴「ん?」
V「呼んだだけっ」
何やこいつ可愛いな。←
193人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
刹那(プロフ) - ゆきさん» そう言ってもらえて嬉しいです!読んでくださってありがとうございました! (2019年2月16日 14時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 終わりなのがもったいないです!!!楽しかったです! (2019年2月16日 11時) (レス) id: db83038336 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 21世紀少女さん» ありがとうございます!ファンなんて!嬉しいです!全話見てくれてるなんて嬉しすぎます!これからも頑張りますね! (2019年1月8日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
21世紀少女 - コメント失礼します、!刹那様の作品全部読ませていただきました、もうとてもとてもストーリーの構成から結末への持って行き方までドキドキハラハラで本当に目が離せません、!勝手にファンになりました(( 今回の作品も大好きです、!更新楽しみに待ってます! (2019年1月8日 20時) (レス) id: 97ebd3570d (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - primavera2525さん» そう言っていただきありがとうこざいます!更新頑張りますね! (2019年1月6日 13時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:刹那 | 作成日時:2018年12月8日 20時