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ハート泥棒 63 ページ13

これは夢だ。

そうに決まっている。

夢じゃなければ、どう説明すればいい。



好きな人に、キスされるなんて。


貴「ごめんね、急に」

V「……へ」

貴「好きなの、テヒョンのことが」


さらりと俺の前髪を触れる仕草が、

現実なんだと俺に突きつける。

もしかしてこれは…これは…


V「両思いっ!?!?」

貴「うわっ」


ぼーっとしていた頭が嘘のように切り替わる。

俺のふわふわしている意識で

夢だと勘違いしてたまるか。


ベッドに座っていたAさんを

思い切りギュウッと抱き締める。

これは絶対に夢なんかじゃない。

俺の腕の中にいるんだから。


V「ごめんなさい、移しちゃうかも」

貴「それは嫌だな」

V「移したら今度は俺が看病しますね」

貴「絶対に移されるもんか」


そう言いながらも、逃げようとはしないAさん。

これからこういうことしても

不思議に感じない関係になるんだよね。


ジミンに何て言おうかな。

ホソギヒョンには堂々と自慢してやろ。

ジニヒョンは叫ぶだろうから内緒に…。

いやいや、内緒には出来るはずが無い。

この俺は絶対顔に出るだろうから。


V「俺幸せだ」

貴「そう、それは良かった」

V「安定の冷たさ。そんな所が好きっ!」


言葉は冷たいけど、俺は知ってる。

抱き締めてる俺の服を少しだけ掴んでいること。

本当は耳の裏まで真っ赤になっていること。


V「あー可愛い、好き」

貴「私帰るんだけど」

V「チューされたから目覚めました」


Aさんの肩に頭をうりうりとすれば、

いつも通り優しく撫でてくれる。

でも今日は少しだけ違う。愛情かな!←


貴「寝てろ風邪っぴき」

V「ひどいっ」

貴「おやすみ」


無理矢理ベッドに横にされて、

剥がれた布団を肩まで掛けられる。


V「ねぇ、Aさん。ワガママ言っても良い?」

貴「ん?」

V「…もう一回ちゅーして」


ずっと前から言っているけど、

Aさんは俺にとことん甘いと思う。

今だってほら。

見た事ないくらい優しい表情で、

俺の唇にキスしてくれるんだ。


V「いひひっ。幸せだ」

貴「…何で私が2回も」


思った以上に恥ずかしいのか、

りんごみたいに真っ赤な顔を俺から背けた。

あー、可愛い。これが年上なんてたまらん。


V「自分でするの恥ずかしいんですか?」

貴「…」

V「じゃあ、」


そう言って、

Aさんの顔を俺の方に向ける。

そして、優しく触れるだけのキス。



V「俺が何回でもしてあげます」

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設定タグ:キムテヒョン , V , BTS   
作品ジャンル:ラブコメ
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刹那(プロフ) - ゆきさん» そう言ってもらえて嬉しいです!読んでくださってありがとうございました! (2019年2月16日 14時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 終わりなのがもったいないです!!!楽しかったです! (2019年2月16日 11時) (レス) id: db83038336 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 21世紀少女さん» ありがとうございます!ファンなんて!嬉しいです!全話見てくれてるなんて嬉しすぎます!これからも頑張りますね! (2019年1月8日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
21世紀少女 - コメント失礼します、!刹那様の作品全部読ませていただきました、もうとてもとてもストーリーの構成から結末への持って行き方までドキドキハラハラで本当に目が離せません、!勝手にファンになりました(( 今回の作品も大好きです、!更新楽しみに待ってます! (2019年1月8日 20時) (レス) id: 97ebd3570d (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - primavera2525さん» そう言っていただきありがとうこざいます!更新頑張りますね! (2019年1月6日 13時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2018年12月8日 20時

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