星が降った日 ４５ ページ45
JK「ん…」
電気の明るさよりも優しい太陽の光が眩しくて、
俺は細く目を開ける。
…もう朝か。
隣を見れば、昨日居たはずのAが居ない。
JK「A〜…」
小さくAの名前を呼べば、
寝室のドアからヒョコッと顔を出してきたA。
貴「あ、おはよう。どうした？」
JK「…何でもない」
まさか、聞こえているとは。
俺は恥ずかしさでモゾモゾと布団に潜る。
布団の外で「ふふっ」なんて笑う声がしたけど、
その声すらも今は恥ずかしさを大きくする。
貴「あ、ジョングク」
JK「…ん？」
布団を被った俺の体を優しく叩いて、
ギシッとベッドに座る。
布団から顔を出せば、優しく頭を撫でられた。
貴「ご飯、もう少しで出来るからね」
JK「…」
良い。非常に良い眺めである。
エプロンを着けて優しく微笑むAに
頭を撫でられるなんて。
JK「幸せすぎて死にたい」
貴「死なないで」
前髪を少し避けられて、
Aの柔らかい唇が額に触れる。
貴「少し寝てて良いから」
寝れるわけなかろう。←
寝て感覚が消えたら最悪すぎる。
そう思ってるのも知らないまま、
Aは部屋を出て行く。
JK「うわぁ…やべぇぇ」
心臓が足りないってあんなの。
普通に「キモい」とか言うくせに、
なんで今はこんなに優しいんだよ。
ツンデレかよ。デレツンかよ。好きだよ。←
俺は顔が熱いのを冷ましてから、
布団から出ることに決めた。
貴「おはよう、グク」
JK「おはようA」
今、ググって。グクってっ！
マジで恋人なのか俺たち。
貴「苦手なのあったら残していいから」
JK「苦手なのは愛が入ってないやつだから平気」
貴「全部残すことになるかな」
何でそこでツンを出す。
ふんっ！俺はちゃんと愛が入ってると思って
全部食べてやる！
JK「いただきますっ」
貴「はいどうぞ」
温かい味噌汁を一口飲むだけで、ホッとする。
卵焼きも美味しいし、完璧じゃないか。
貴「お弁当も作ってあるからね」
JK「肉多め？」
貴「そ、肉多め」
JK「愛してる」
貴「ふふ、キモい」←
え、これ精神的にくるやつ。
でも好きなんだよなぁぁぁぁ！
貴「食べ終わったら用意してね」
と、掛け時計を指差す。
まだ時間はあるけれどゆっくりはしてられない。
貴「先用意してるから」
チャカチャカ食べて、食器をシンクへ。
もう少し話しながら食べても…。
なんて我儘…かな。
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刹那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます！切ない系は初めてだったので嬉しいですっ (2018年12月29日 15時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - この話大好きです！ (2018年12月26日 16時) (レス) id: 79b1b9bc2c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - レイコさん» おぉ！ハンカチならここにありますよっ！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 泣けてきました！頑張ってグク！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Haruさん» お父さんは私も「こんなに可愛くなっちゃって！」と笑いました笑笑 大好きと言ってくれて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月17日 23時
