星が降った日 ４４ ページ44
貴「上がったよ」
ポトフを食べ終えた私達は、
先にジョングクがお風呂に入って、
その後に私がお風呂に入った。
濡れた髪をタオルで拭きながらリビングへ歩く。
JK「ちゃんと拭かなきゃ風邪引くぞ」
貴「何とかなる」
JK「只でさえ、今日薄着だったくせに」
口籠った私を手招きをして、
ソファに座っているジョングクの足の間に座る。
いや、座らされた。
JK「ジョングク様が拭いてやろう」
貴「ムカつくわー」
なんて言ってるけど、内心結構嬉しい。
私はタオルをジョングクに渡して、身を委ねた。
JK「やっぱ髪綺麗」
貴「ミランにオススメされたシャンプー」
JK「ミランさんに感謝じゃん」
そう言いながらも、優しく拭く手は止めない。
あったかくて、気持ちよくて、
瞼が段々と重くなっていく。
JK「眠い？」
貴「少しだけ」
JK「ちゃんと拭き終わったら寝ようか」
コクンと私は頷いて、目を瞑った。
ジョングクのご機嫌な鼻歌をBGMにして、
うつらうつらの意識を保つ。
JK「ん、できた」
貴「ありがと」
髪が拭き終わった頃はもう、私の力は抜けてて。
もう完全に閉じそうな目を必死に開ける。
JK「ベット行くか？」
貴「ん」
ソファを掴みながら、立ち上がろうとすれば
フワッと体が浮いた。
JK「はーい、寝ますよお姫様ー」
そう、体が浮いたのはお姫様抱っこの状態だから。
突然の出来事に驚きはしたけど、
やっぱり重くなった瞼は元通り。
歩く振動が心地よくて、本当に寝てしまいそう。
ポスッとベッドに優しく降ろされて、
ジョングクが隣に横になる気配。
布団を肩まで掛けられ、優しく頭を撫でられる。
JK「可愛いな本当に〜」
貴「…可愛くない」
JK「可愛いよお前は」
頭を撫でていた手で私の頭を引き寄せ、
ジョングクの胸の辺りに。
トクン…トクン…と静かなリズムが聞こえた。
JK「約束通り、何もしないから」
もう寝な。と、再び頭を撫でられる。
大好きな匂いと、大好きな手。大好きな声。
全てが本当に心地良くて、
重くなった瞼をピッタリと閉じれば、
スッと意識が消えた。
JK「おやすみA」
胸の辺りで聞こえる静かな寝息。
お風呂に入ったばかりだからか、
A自身が暖かい。
あぁ俺達、こんな事が当たり前になるんだな。
なんて呑気に思っていれば、俺も大きなあくび。
そろそろ、俺も寝ようか。
俺も静かに眠りについた。
Aを抱きしめるようにして。
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刹那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます！切ない系は初めてだったので嬉しいですっ (2018年12月29日 15時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - この話大好きです！ (2018年12月26日 16時) (レス) id: 79b1b9bc2c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - レイコさん» おぉ！ハンカチならここにありますよっ！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 泣けてきました！頑張ってグク！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Haruさん» お父さんは私も「こんなに可愛くなっちゃって！」と笑いました笑笑 大好きと言ってくれて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月17日 23時
