星が降った日 ４１ ページ41
JK「本当にさぁ…」
貴「…うん」
JK「俺焦ったんだからなぁ…」
ギュッと苦しいくらい私を抱き締めるジョングク。
薄着の私には暖かさが心地よくて、
凄く安心した。
貴「ここだって分かったのね」
JK「当たり前だろ。服装だって全部覚えてる」
気付いたら着ていた。
きっとジョングクは服装とかに気付いて、
ここに来てくれるんだろうなって、心の隅っこで
小さく考えていたのね。
私は、そんなこと思いながら
ジョングクの背中に手を回して口を開いた。
貴「私さ、家柄も良くないし、美人でもないし、
性格も悪いし、可愛くないけどさ」
何言ってるか理解できない。なんて、
耳元で囁くから少しくすぐったいけど、
ちゃんと聞いてジョングク。
これが私の本当の言葉だから。
貴「誰よりもジョングクの事好きだって言えるよ」
そう言えば、ジョングクは私の肩に顔を埋めて
もっとギュウッと私を抱き締める。
たとえ、
ずっと前から貴方の事を思っていた人よりも
お見合いで貴方を好きになってしまった人よりも、
ほかの誰よりも貴方の事が好きだって言える。
貴「これだけは自信持てる」
JK「…何でそんな可愛いこと言うかな」
なんて、笑って言うから
私もつられて笑っちゃう。
ねぇ、ジョングク。
私は今度こそ、本当の恋人になれたのよね。
契約とかも何もなく、貴方と一緒にいれるのよね。
貴「ねぇ良い加減離してくれない？」
JK「んー、嫌かな」
貴「苦しいんだけど」
JK「Aが彼女なんだって実感してるから」
また腕に力を込められる。
ほんと、私と考えてること同じ。
JK「俺がAを苦しめる立場にしたけどさ。
それがあって、今ここにいるんだなって。
今、Aが俺の腕の中にいるんだなって思ってる」
貴「…そうね」
不思議な関係だったものね私達。
胸張って恋人同士なんて言えなかったものね。
JK「俺、まじで幸せ」
ジョングクはそう言って、私を離す。
一気に寒い空気が温もりを奪っていって、
私はブルッと小さく震えた。
JK「ねぇA」
貴「ん？」
JK「好きだよ」
私も。なんて言おうと思っても
ジョングクの唇が私の唇に重なるものだから
その言葉は私の心の中でだけ。
JK「星見て、帰ろうか」
貴「そうね」
私たちは優しく微笑んで、上を見上げた。
自然と指を絡ませながら。
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刹那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます！切ない系は初めてだったので嬉しいですっ (2018年12月29日 15時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - この話大好きです！ (2018年12月26日 16時) (レス) id: 79b1b9bc2c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - レイコさん» おぉ！ハンカチならここにありますよっ！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 泣けてきました！頑張ってグク！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Haruさん» お父さんは私も「こんなに可愛くなっちゃって！」と笑いました笑笑 大好きと言ってくれて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月17日 23時
