星が降った日 ３７ ページ37
貴「…ジョングクさん」
JK「どうした？」
スーツ姿で少し髪をワックスで整えている
私の大好きなジョングクさんが、
キョトンとした目で私を見つめる。
後ろには大きな欠伸をしているテヒョンさん。
JK「本当にどうした？」
何も言わない私を怪訝に思ったのか、
本気で心配した様な表情で私を覗き込んだ。
JK「A？」
何かあったのか分からないけど。と、
いつものように優しく私の頭を撫でる。
何故だかそれが苦しくて、
私の目からまたポタポタと涙が溢れてくる。
JK「テヒョン、先に車乗ってて」
V「おっけ」
気付けば駅のホームには私達しかいなくて、
２人の空間が続く。
その空間に、次の特急がホームにやってくる。
あぁ、私が乗る特急だ。
貴「やめましょう」
何を言っているの。
私は電話で言うって決めたでしょ。
貴「この関係、やめましょう」
ねぇ、どうして私は口に出したの？
どうして…貴方は傷ついた様な顔をするの？
それでも私の口は閉じるのを知らなくて。
貴「お母さんにも関係がバレました」
JK「お、い」
貴「昨日電話が掛かってきたんですっ！」
ジョングクさんは、私の涙を拭こうとした手を、
脱力した様に下ろした。
貴「私が昨日沈んでたのは、課長の説教じゃない。
ある女性に私達の関係がバレてしまったからっ！
多分っ、そこからお母さんに伝わったんですっ」
そう言えば、ジョングクさんはか細い声で、
反対した。
JK「それが、関係を終わらせる理由には」
貴「私がっ！貴方の事が大好きで仕方ないから！
今の曖昧な関係を続けるのが苦しいんですっ！」
顔を俯けさせれば、
涙がアスファルトに染みを作っていく。
貴「私が言いたいのはこれだけですっ」
JK「お、おいっ！」
ゴシッと涙を拭って、
もう出発するであろう特急に急いで乗り込む。
後ろを向けば、
ジョングクさんが私に手を伸ばしていた。
でも、特急のドアが私達の間に入る。
JK「A！」
外から篭った声が聞こえる。
ごめんなさい、ジョングクさん。
貴方の話も聞かないで。
JK「Aっ！！！」
ゆっくりと動き出した特急に、
走って付いてくるジョングクさんを、
涙で滲んだ目でしっかりと見れない。
数秒もすれば、
ジョングクさんの姿は見えなくなった。
貴「はっ…」
自分勝手でごめんなさい。
逃げてばかりでごめんなさい。
貴「ジョングクさんっ」
好きです。
貴方が好きで、仕方がないんです。
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刹那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます！切ない系は初めてだったので嬉しいですっ (2018年12月29日 15時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - この話大好きです！ (2018年12月26日 16時) (レス) id: 79b1b9bc2c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - レイコさん» おぉ！ハンカチならここにありますよっ！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 泣けてきました！頑張ってグク！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Haruさん» お父さんは私も「こんなに可愛くなっちゃって！」と笑いました笑笑 大好きと言ってくれて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月17日 23時
