星が降った日 ３５ ページ35
貴「はぁ…」
プツッと電話を切る。
最初は結構危なかったけど、
何とか最小限に収まったかしら。
貴「あぁ、もう」
何でこんな辛いのよ。
そう思いながらソファに深く沈む。
その時、ポタタッ…と手の甲に雫が落ちてきた。
今は、その正体がわかる。
貴「何で泣くかなぁっ」
手で拭っても拭っても溢れてくる涙。
もう流れないでよ。
涙は明日のためにとっておくんでしょう？
明日、関係を絶って泣くんでしょう。
ジョングクさんに会ったら言わなきゃいけないの。
それでも…
貴「会いたいっ…ジョングクさんっ」
貴方に会いたいと願うのは、
いけないことでしょうか。
V「おはよぉ…」
JK「おー沈んでんな」
俺 出張 嫌い。
そう、肩を落としながら助手席に乗るテヒョン。
V「だってさー、お偉いさん達と会うんだよ？
俺、あの空間気まずい」
JK「まぁまぁ、そう言うなって」
俺だって嫌だよあの空間笑笑
でも仕事だから仕方ない。
何年後かには、俺が父さんの仕事を受け継ぐんだ。
これぐらい出来るようにしとかないと。
V「でも特急からの景色好き♡」
JK「景色が可哀想」
V「それどういう意味ジョングガ」
ふいっと窓の外の景色目を向けて、
ゆっくりとアクセルを踏み出す。
V「嫌ダァぁぁぁぁ！」
JK「うるさい降ろすぞ」
V「…」
口を急いで両手で覆うテヒョンを小さく笑って、
赤信号の交差点で止まった。
JK「なぁ、テヒョン」
聞きたいことあるんだわ。と、
未だに口を塞いでいるテヒョンに質問する。
JK「Aに何かあったか分かるか？」
V「Aちゃん？」
JK「そう」
どうして？と、切れ長の目で見つめてくる。
俺は、昨日感じたことをテヒョンに話した。
V「ほー」
JK「そ、だから聞いてみた」
V「残念ながらキムテヒョン。情報無しかな」
お手上げとでも言いたいのか、
テヒョンは両手をヒラヒラ振る。
テヒョンでもわからないか。
じゃあ、結構難しいな。
V「早く関係終わらせてよー」
JK「何でだよ」
V「俺が狙いたいんだもん」
こいつなら本当に狙いかねない。
おどけた風に言っているけど、
内心、何を企んでいるか。
V「あ！猫！」
あ、平気だわコイツなら。
企んでるっていう単語が一番似合わない。
脳内お花畑だもんな。
V「なんか言った？」
JK「何にも」
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刹那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます！切ない系は初めてだったので嬉しいですっ (2018年12月29日 15時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - この話大好きです！ (2018年12月26日 16時) (レス) id: 79b1b9bc2c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - レイコさん» おぉ！ハンカチならここにありますよっ！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 泣けてきました！頑張ってグク！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Haruさん» お父さんは私も「こんなに可愛くなっちゃって！」と笑いました笑笑 大好きと言ってくれて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月17日 23時
