星が降った日 ３０ ページ30
「あの、」
そう後ろから話しかけられた私。
はい？と後ろを向けば、
茶髪の綺麗な人が立っていた。
貴「何か？」
知り合いでもない。接点もないはず。
仕事でもこんな人はあまり見かけなかった。
あまり外に出ないタイプの部署かもしれないな。
貴「あの〜」
目を合わせながら黙り込む女性。
こっち仕事あるんですけど。
そう呆れながら思った瞬間だった。
「ジョングクさんとの関係、楽しいですか？笑」
そう、嘲笑う目の前の女性。
どこからバレた。
どこからこの情報が漏れた。
そんなことを思っているなんてバレたくない。
だから私は必死に隠し通す。
貴「お付き合いのことですか？楽しいというか、
幸せですよ」
女「ふふっ、違うに決まってるでしょう？」
偽の恋人同士。悪い響きですね。と、
若干私よりも背が低いのに、見下された。
は、何なのこいつ。
女「これは私の予想ですけど。
ジョングクさんはお見合いが消えるまで、
貴女と恋人を演じてと頼んだんじゃないですか？」
貴「…面白い冗談言うんですね笑」
何が何でも貫き通せ。
バレていても、絶対に認めるな。
ここでバレたらジョングクさんが困る。
女「面白い冗談？それはそっちでしょう？笑」
貴「はぁ？」
女「どれだけの女性がジョングクさんを好きなのか
知らないくせに。自分の気持ちも知らないくせに」
この人は、テヒョンさんとの会話を聞いてたのか。
あぁ、私の不注意のせいか。
女「私もジョングクさんとお見合いする筈だった。
なのに貴女が急に出てきたんだもの」
疑うしかないでしょう？と、
またもや恐怖を覚えるほどの視線。
最初から疑ってて、テヒョンさんとの会話で
確信したってわけね了解。
女「貴女がジョングクさんに想われてる訳ない。
家柄も容姿も私の方が良いに決まってる」
家柄？容姿？
そんなこと分かってるわよ。
私がジョングクさんと釣り合ってないことくらい。
目の前の女性の言葉に私は何故か反感を覚える。
そして、スラリと私は言葉が出る。
貴「私が好きなんだから良いじゃない。
ジョングクさんが想ってなくても、
付き合ってくれてるんだから幸せなのよ」
そうよ。幸せなのよ私。
ジョングクさんとの偽の関係でも、
それでも私は幸せなの。
あの人が隣に居るだけで安心するの。
大好きなのよ。ジョングクさんが。
だから、辛いのね。今の関係が。
…全部わかった。
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刹那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます！切ない系は初めてだったので嬉しいですっ (2018年12月29日 15時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - この話大好きです！ (2018年12月26日 16時) (レス) id: 79b1b9bc2c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - レイコさん» おぉ！ハンカチならここにありますよっ！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 泣けてきました！頑張ってグク！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Haruさん» お父さんは私も「こんなに可愛くなっちゃって！」と笑いました笑笑 大好きと言ってくれて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月17日 23時
