星が降った日 １８ ページ18
貴「まだかな」
私は腕時計を確認する。
８：５０。そう時計の針は指していた。
貴「ってまだ時間じゃないし」
私は１人で呟きながら公園に立っている。
ミランと出掛けた日から１週間。
もうジョングクさんとのデートの日だ。
洋服もちゃんと着て、メイクもしてきた。
ハンカチだって鞄の中に入ってる。
１人で周りを見ながら立っていると、
黒い車が公園脇の道路に止まった。
その車の窓が開く。
JK「早いな。乗れよ」
貴「車だったんだ」
何にも知らされてないから分からない。
これから車で何処に行くのかも、
何を食べるのかも。
JK「…ふむ」
貴「何か？」
JK「可愛いじゃん、今日」
助手席に乗れば、ジョングクさんに言われた言葉。
その言葉は心臓にグサッと刺さった。
貴「…別に」
JK「照れるなって」
そうクシャッと笑い、アクセルを踏みだす。
ちらりと横を見れば、真剣な表情。
貴「まさか…運転苦手？」
JK「ん、んなわけないだろ」
このジョングク様だぞ。と、ドヤ顔。
いや冷や汗垂れてますけど。
じーっと睨めば、ジョングクさんは口を開いた。
JK「助手席に誰かいるのは…緊張するんだよ」
貴「後ろ行こうか？」
JK「いやそういう意味じゃないから」
後ろ行っても同じだから。と、的確なツッコミ。
ふむ。車に乗っているだけで緊張するのか。
JK「そういえば、テヒョンと話した？」
貴「いや別に」
JK「ふーん」
なんや。何かあるのかいアンタ。
再び疑わしそうに睨めば焦ったジョングクさん。
貴「テヒョンさんが何か？」
JK「いや、別に」
貴「話せよ運転下手くそ」
JK「それは聞き捨てならない」
ジョングクさんは懲りたように話し始めた。
テヒョンに何かちょっかい出されてないか。
Aが取られたら俺は死ぬから。
ヤンデレとかじゃなくてマジで死ぬ。
そう必死になって話していた。
私は終始ケラケラ笑っていたけど。
JK「まだお見合いの相手がいるんだよ！」
貴「それはざまぁぁぁ！」
JK「え？信号無視していいって？」
貴「ごめんなさい」
ひぃっ！と、頭を下げる。
ジョングクさんは満足そうに笑った。
JK「まぁ、今日は楽しめよ」
貴「写真撮るんもんね」
JK「いや、そういうことじゃなくて」
普通のお出掛けとして。と、私に向かって微笑む。
…くそ。かっこいい。
JK「俺だって楽しみだったんだからな」
貴「可愛いんですね」
JK「おい」
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刹那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます！切ない系は初めてだったので嬉しいですっ (2018年12月29日 15時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - この話大好きです！ (2018年12月26日 16時) (レス) id: 79b1b9bc2c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - レイコさん» おぉ！ハンカチならここにありますよっ！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 泣けてきました！頑張ってグク！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 910148a662 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Haruさん» お父さんは私も「こんなに可愛くなっちゃって！」と笑いました笑笑 大好きと言ってくれて嬉しいです！頑張りますね！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月17日 23時
