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FIGHT ３２ページ32

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JM「んー！楽しみだ！」

貴「もう少しだね！」

買い物も終わって丁度いい時間。

俺たちはウキウキしながらプラネタリウムへ。

貴「プラネタリウムなんて久しぶりだな～」

JM「俺、今日が初めてなんだ笑」

貴「そうなの！？」

JM「言葉は知ってるけど実際は知らないみたいな」

隣に座っているAちゃんが目を大きく開ける。

そしてニカッと太陽のように笑った。

貴「本当に綺麗だから心してかかれい！」

JM「御意！」

少し話していれば、

薄暗かった照明が段々と真っ暗に。

女の人のアナウンスが心地よく流れ始めた。

JM「始まったね」

貴「うんっ」

上を見上げれば、数えきれない程の星。

あぁこんなにあるのか。空には。

…本当に綺麗だ。溜息出そう。

ア「右上に見えますのが～、」

オリオン座、おおぐま座、夏の大三角形とか、

代表的なものもあったけれど、

聞いたこともない星座もあったから興味津々。

チラッと隣のAちゃんを見れば、

少し口を開けて圧倒されている様子だ。

暗い照明。明かりは映し出されている星だけ。

それに照らされる彼女はあまりにも綺麗だった。

貴「ん？どうかした？」

JM「あっ、ううん、何でもない」

貴「そう？」

あぁ見過ぎだろ俺。

星に集中しろ星に！！

貴「ほんっとーに綺麗だったでしょ！？」

JM「うん！すっっごかった！！」

プラネタリウムから出ても興奮気味の２人。

眠くなるんだよね～、なんてよく聞くけど、

俺は全然眠くならなかったし、

むしろ興味津々すぎてお目目ぱっちり。

JM「あっ、もうこんな時間、」

貴「結構遅くなっちゃったね」

JM「送っていくよ」

貴「え？いいのに」

JM「俺が送りたいの」

もう１９：００だ。

ここから電車に乗って帰っても２０：００にはなる。

それに冬はもう真っ暗だし、

まず俺がAちゃんの隣に居たいし！

JM「よし、じゃあ帰ろっか」

貴「うんっ」

デートは最後まで幸せでなくちゃ。

貴「あ、ねえねえ見て！」

JM「ん？」

貴「自然のプラネタリウム！」

JM「あー、ほんとd、えー！すげぇ！！何これ！」←

電車を乗り終えて、

Aちゃんの家に帰る時だ。

上を見上げれば無数の星。

人生で１番こんなに多い星見たかもしれない。

貴「さっきのプラネタリウムに負けてないね」

JM「うん、すごく綺麗」

あぁどうしよう。

上を見上げる君も綺麗だ、なんて、

言えたら楽になれるのに。

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