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FIGHT ２６ページ26

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.Aちゃん帰っちゃった!?

Aちゃん今コンビニ出る所だよ～

.お願いちょっと待ってて!

億劫な月曜日の授業を終え、

さぁAちゃんにシュシュを渡そうとした訳だけど

はい見事に放課後委員会でした。

廊下で呼び止められた俺の顔はきっと、

今世紀最大とも呼べるくらい顔面蒼白だっただろう。

ああAちゃんが帰っちゃう、と

貧乏揺すりをしてしまうくらい焦って、

先生に『落ち着けパク』と言われる始末。

終わった瞬間にカトクをして、

返信が来た瞬間俺は教室から飛び出した。

JM「っだぁぁぁぁ！」

何でこんな時に委員会なんてあるんだよ！！

ほんっとに意味分かんねぇ！！

待っててねAちゃーん！！

今すぐにパクジミンが行くからー！！

貴「お、お疲れ様」

JM「ぜぇっ、はぁっ、…おぇ、はぁっ」

全速力で走って走って走って。

やっとこさ見えてきたコンビニに佇む人影に、

ラストスパートで駆け寄れば、

不安そうに眉を下げるAちゃん。

JM「一緒にっ、帰っても、良いかなっ」

貴「え？う、うん！勿論！」

もう暗くなり始めた冬の空。

吐き出す息が白く目立ってきた。

貴「でもジミン君が遠回りじゃない？」

JM「全然平気！」

俺は別に襲われても返り討ちにする自信あるし、

まずこの時間まで待たせてしまったんだから、

送るのは男として当然だと思う。

ただ一緒に帰りたいってのもあるけど、、、

隣を歩き始める小さな背の女の子。

顔は見えてないはずなのに何処か緊張して、

スクールバッグの紐をギュッと握った。

貴「今日はマフラーしてきたんだね」

JM「やっと見つけたんだ。
ずっとしようしよう思ってたんだけど笑」

貴「暖かそうだから良かった！」

ニカッと笑う彼女。

え、待って可愛い心臓持たない。

JM「家は此処から遠いの？」

貴「んー、そうでもないかなぁ。
あと１５分くらいで着くよ」

JM「電車で来てるのかと思ってたー笑」

貴「何で！？」

JM「そんなイメージだったからさ」

そんなお嬢様じゃありません！と、

小さくペシペシ叩かれる腕。

あぁこれ周りから見たらカップルに見えるのかな。

見えてたらちょぴっとだけ嬉しい。

貴「でも女子校ってお嬢様、なのかな？」

JM「俺たちにとってはお嬢様かも。
コンクリートと花畑くらいの差だよ」

貴「なにそれ～笑」

ずっと続けこの時間。

一生これで良い。

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