KILLER ９７ ページ47
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貴「あーあ、寝ちゃった、」
私の膝に潰れるテヒョンさん。
少し半開きの唇をトントンいたずらに叩いても
全っ然ビクともしない。
JM「幸せそうだこと…」
フワフワな髪を優しく撫でながら、
私はおつまみやら何やらをつまむ。
JN「見ない間に大人っぽくなったねAちゃん」
貴「えー？本当ですかー？
テヒョンさんが少し子供っぽいからかな笑」
んぅ…と静かに寝返りを打って、
私の腰をギュッと抱き締めるテヒョンさん。
あ、ちょっと、食べれないんですけど、。
手をウギギギッと伸ばしている時、
ふとジンさんが言葉を溢した。
JN「ありがとうね」
貴「へ？」
賑やかだった空気が一瞬で変わる。
６人の目が私を映した。
JN「テヒョンを連れて帰ってきてくれて、
本当にありがとう」
貴「あ、いや、、あの」
手をブンブンと振って、私は否定する。
貴「私がテヒョンさんを助けられたのは、
皆さんのお陰なんです」
JH「Aちゃん、」
テヒョンさんの髪を優しく撫でて、
またみんなを見渡す。
貴「貴方達がいなかったら、
今の私たちはいないんですよ」
裏町というこの世界。
そこは残酷で、悲しくて、苦しくて。
それでも、
私たちにとっては楽園だった。
表世界とは全く違う環境。
それでも、私たちにとっては大事な家だった。
目の前にいる６人と、
私の膝の上で寝ている１人は、
私の中を占めている人たち。
友達のような、家族のような。
優しさを知ったのも、
悲しみを知ったのも、
楽しさを知ったのも、
人の温かさを知ったのも、
全部全部この街で、
この街にいる皆さんのお陰だった。
貴「こちらこそ、ありがとうございます。
テヒョンさんが辛いときに側にいてくれて。
楽しいときに笑ってくれて」
テヒョンさんがいなければ、
今の私はいなかった。
私の原点となるテヒョンさんの道標は、
確実にこの６人だ。
テヒョンさんが大事にしている人なのなら、
という理由がなくても、
私はこの人達を信じていただろう。
それくらい、この６人はかけがえのない人。
貴「ね、テヒョンさん。
私たち、みんなに助けられてたんだよ」
V「…んぅ、」
寝ぼけたように目を擦りながら、
ムクリと膝から起き上がるテヒョンさん。
状況が理解できていないだろうが一言。
V「俺、みんなのこと大好きだよ」
全員思っただろう。
「愛しい」というものは、
こういうことなのだろう、と。
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刹那(プロフ) - サムさん» 読んでいただきありがとうございます！ドキドキさせて頂いたのなら嬉しいです…！こちらこそありがとうございました！ (2020年1月18日 8時) (
レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 美優さん» ありがとうございます！読んでいただき嬉しいです！ (2020年1月18日 8時) (レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
サム - めちゃくちゃ面白かったです！みんなかっこよくて優しいくてすごくいい人達でドキドキしました！それに私テテペンなのですごく嬉しかったです。こんないい作品書いてくださってありがとうございます！ (2020年1月16日 17時) (レス) id: 3d65728490 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - いい！めっちゃいい！！みんなカッコよすぎる。 (2020年1月16日 2時) (レス) id: ea79e11dc9 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - きききさん» こちらこそ最後まで読んでいただきありがとうございます！本当に嬉しいです！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2019年11月20日 16時
