KILLER ８４ ページ34
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貴「テヒョンさんっ！」
V「A」
警察署から出てきたテヒョンさんに駆け寄って、
ジャンプして抱き付く。
おぉ…と慄きながらも受け止めてくれるのも、
本当に懐かしい。
V「ただいま」
貴「おかえりなさいっ」
テヒョンさんはゆっくりと私を下ろして、
私の目線に合わせるように屈んだ。
V「ごめんね」
困ったように眉を下げるテヒョンさん。
私はもう耐えきれなくて、
ボロボロと涙を溢した。
貴「やだっ、許さないっ」
V「ごめん」
貴「私がどれだけ寂しかったか、
どれだけ辛かったか知らないでしょっ。
私の為に嘘ついて、それで離れるなんて
私絶対に許さないっ」
テヒョンさんの親指で、私の涙が拭われる。
貴「１人で食べるご飯も、１人で寝るベッドも
全部全部嫌でしたっ。途中からユンギさんの家で、
寝泊りしてたけど頭ん中テヒョンさんだけだったっ」
V「うん、ん？うん、？」
貴「ちゃんと聞いて！！」
いや聞いてるんだけどね。
と、頭に「？」が浮かんでいる彼。
何を不思議に思ってるのかが分からないから、
私の怒りは収まらない。
貴「愛してるの！テヒョンさんを！
私は大好きで大好きで仕方ないの！」
V「…」
貴「もう、勝手に独りにしないで…」
うわぁぁん！と子供のように泣いていれば、
よっ、と抱き上げられ歩き始める。
テヒョンさんの顔を下から見上げれば、
少しだけ嬉しそうだ。
貴「仕事とかはちゃんと良い子にするから、
だから、もう」
V「大丈夫だよ。もう独りしない。ごめんね」
子供をあやすような優しい声。
今までは何となくシャクだったけれど、
今はそれが安心できる。
V「あ、そうだ」
貴「はい？」
V「ジミンに閉じ込められなかった？」
貴「閉じ込められましたよ！そりゃあ！！
めっちゃ引きずられましたからね！？」
V「あははっ！そっかあ〜」
貴「そっかあ〜じゃないですよ！」
私がどれだけあそこで叫んだか。
あれは一生ジミンさんに盾にできるね。
無害な少女を閉じ込めたとして。
V「約束守ってくれたんだ」
貴「２人にとっては友情の証かもしれませんが、
私にとっては最悪の１時間半でしたからね」
V「え？じゃあ誰が開けてくれたの？」
貴「ジョングクです」
V「じゃあ帰ったらチューしなきゃ」
貴「テヒョンさんがね」
JK「ぶえっくしゅん！！！えっぎしっ！！」
JM「…なにぃ。風邪ぇ？」
JK「いや、なんか寒気が」
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刹那(プロフ) - サムさん» 読んでいただきありがとうございます！ドキドキさせて頂いたのなら嬉しいです…！こちらこそありがとうございました！ (2020年1月18日 8時) (
レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 美優さん» ありがとうございます！読んでいただき嬉しいです！ (2020年1月18日 8時) (レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
サム - めちゃくちゃ面白かったです！みんなかっこよくて優しいくてすごくいい人達でドキドキしました！それに私テテペンなのですごく嬉しかったです。こんないい作品書いてくださってありがとうございます！ (2020年1月16日 17時) (レス) id: 3d65728490 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - いい！めっちゃいい！！みんなカッコよすぎる。 (2020年1月16日 2時) (レス) id: ea79e11dc9 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - きききさん» こちらこそ最後まで読んでいただきありがとうございます！本当に嬉しいです！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2019年11月20日 16時
