KILLER ６６ ページ16
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俺って最低だなーって、
自分でも本当につくづく思う。
JM「よっ、と」
もう動かないターゲットをズルズルと引きずって、
まぁ適当にそこら辺へ転がしておく。
今回は結構返り血浴びたなぁ。
あんま汚れるのは好きじゃないんだけど。
JM「ど？幻滅した？ジョングガ」
ずーっと俺のことを端で見ている俺の息子くん。
いや、弟？ま、いっか、そんなことは。
でも、勝手に付いてきたのはお説教案件だよ。
JK「別に」
JM「そう？それは良かった」
血だらけであろう俺の顔。
それを見ても動じないジョングクの精神力凄いわ。
JK「それにしても、広い家」
JM「政治家だってさ」
どの家具にも触れないように気を付けながら、
ゆっくりと近づいてくるジョングク。
話を聞きながら、
俺は近くにあった金庫の鍵を開け始めた。
JM「ぉっ、みっけ」
JK「何ですかそれ」
JM「んー、俺もわかんないけど、
依頼主の会社の情報盗んだとか何とか」
JK「人間って怖ぇ」
それなー。
そんなことで人殺せなんて言うかねー。
でもまぁ、
実際そういう人達のお陰で俺は生きてるんだけど。
JK「人殺しって、」
そう言いかけたジョングク。
黙って耳を澄ましている。
その時、閉まっていたドアがガチャリと開いた。
そして、
JM「こんにちは、お嬢さん」
ドアの向こうにはキョトンとした顔の少女。
標的の一人娘。大事な大事な一人娘。
少「だ、誰ですか貴方！！！」
血だらけの顔を見るなり、
逃げようとする彼女を捕まえて壁に押さえつける。
その時ふと部屋の中が見えたのだろう。
少「おとうさ、お父さん！！！お父さん！」
あーあ、もうダメだ。
君はもう、殺さなくちゃ。
お父さんと連呼する彼女の口を手で塞いで、
ナイフを首に付ける。
JM「見られちゃったんなら仕方ないね」
さぁ殺してしまおう。
そう持っているナイフに力を入れた時だ。
JK「ヒョン」
凛とした声が後ろから聞こえた。
JM「なぁに？」
JK「良いじゃないですか、その子くらい」
JM「顔バレ余裕でしてるんだけど」
そう言えば少しだけ顔を曇らせる。
でもすぐに反抗は帰ってきた。
JK「誰かにバラしたら殺すってことで」
JM「…ふーん」
JK「時間の無駄でしょ、この子殺しても」
こんな流れ初めてだよ本当に。
俺って本当に最低だわ。
毎回思ってることだけど、
今日はやけに重く感じる。
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刹那(プロフ) - サムさん» 読んでいただきありがとうございます！ドキドキさせて頂いたのなら嬉しいです…！こちらこそありがとうございました！ (2020年1月18日 8時) (
レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 美優さん» ありがとうございます！読んでいただき嬉しいです！ (2020年1月18日 8時) (レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
サム - めちゃくちゃ面白かったです！みんなかっこよくて優しいくてすごくいい人達でドキドキしました！それに私テテペンなのですごく嬉しかったです。こんないい作品書いてくださってありがとうございます！ (2020年1月16日 17時) (レス) id: 3d65728490 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - いい！めっちゃいい！！みんなカッコよすぎる。 (2020年1月16日 2時) (レス) id: ea79e11dc9 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - きききさん» こちらこそ最後まで読んでいただきありがとうございます！本当に嬉しいです！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: 7c1d559c3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2019年11月20日 16時
