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JK ページ46

JK side




貴「…有難うございました」



そう、楽屋でメンバーと泣きながら抱き合った後、

楽屋を出てすぐの廊下で

僕に涙声のお礼を言ってきた。



貴「ジョングクが居なかったら、
ずっと引きずって整理できなかったと思います」

JK「…スッキリしましたか?」

貴「ええ、とても」



即答で答えたAは、綺麗な顔で微笑んで。

そんな表情に一瞬目を奪われたなんて、

死んでも言ってやるもんか。



JK「それは良かったです」

貴「お礼に生ハム買ってあげますね」



ふふっと笑いながら歩き出すA。

その後ろで、僕は頭に腕組みをしながら答えた。



JK「…Aが良いなー」

貴「はい?」



Aはクルリと僕の方へ振り向く。

キョトンとした小動物みたいな顔。



JK「僕、Aが欲しいです」

貴「なに馬鹿なこと言ってるんですか笑笑」



ケラケラ笑いながら、もう車に行ったであろう

メンバー達の後を追おうとするA。

その腕を僕は掴んだ。

そして、スルリと本音が口から出てしまう。



JK「僕じゃダメですか」



…ダメだ。堰が切れた。

ずっと思っていたことが言葉に出てしまう。



JK「貴女を笑顔にするのも、泣かせてしまうのも、
怒らせてしまうのも。…僕じゃダメですか」



突然のことに対応しきれていないのか、

まだ目をパチパチと瞬くA。

それでも僕は気持ちが抑えきれない。



JK「年下だからダメですか。僕じゃ弱いですか」

貴「ジョングク…」



やっとAの口から出た言葉は、

少し細い呟くように呼ぶ僕の名前。



JK「好きです。Aのことが」



どうしようもなく好きです。

貴女の笑った顔が。泣いている顔が。

時々見せる微笑みが。

僕の名前を呼ぶ貴女が、どうしようもなく

好きで好きで仕方がありません。



JK「好きすぎて、どうにかなりそうなくらい」



僕は、ずっとAから目を逸らさない。

逸らしてしまったら気まずくなりそうだから。



貴「ジョングク…。私はマネージャーであって」

JK「そんなの知りません。
僕はマネージャーのAじゃなくて、
たった1人のAのことを言ってるんです」



職業なんて知らない。

僕はアイドルで、Aはマネージャー。

だから何だ。

好きで好きでたまらないのに…。



JK「…急すぎましたね。
でも、少し考えておいてください」



そう言って、細い腕から手を離し、

Aの横を通り過ぎる。


その時、僕の腕が掴まれた。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン   
作品ジャンル:ラブコメ
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刹那(プロフ) - レイコさん» 有難うございます!そう言ってもらえると凄く嬉しです!頑張っちゃいます! (2018年10月6日 22時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 続きが気になるーっっ!いつも楽しみにしてます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 70385ca26b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます!テヒョンはギャップですね!頑張ります! (2018年10月4日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - テヒョン素敵すぎてヤバし。この作品大好きなので応援しています! (2018年10月4日 23時) (レス) id: a1b830d519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2018年10月3日 7時

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