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V2 ページ45

V「A〜」



おーい、と何度読んでも見向きもしないA。

何考えてるのか知らないけど、無視は酷いぞ。



V「返事は〜?」

貴「わ、私はマネージャー、テヒョンはアイドル。
どうしたらいいのか考えるのよキム・A」



1人でブツブツ言っていると思ったら、

そんなこと考えてたのか。…本当にバカだね。



V「…アイドルのVじゃなくて、
貴女にゾッコンなテヒョンは見てくれないの?」

貴「…っ」



バッとしゃがんでいた状態から顔を上げる。

…また泣きそうじゃん。



貴「わ、私だって好きですよ〜…。
意外としっかりした事言うし、意外と守るし、
意外と心の変化に気付いてくれるし…」

V「なんか精神的ダメージが来てるんだけど…」



俺はズキズキと痛む心臓を押さえた。

大丈夫。きっとAにとっての褒め言葉。

そう、最大級の褒め言葉として受け取るんだ。


そう思いながら、再びAに向き直す。



貴「でもっ」

V「でもじゃない。Aは俺のことが好き!」

貴「…」



コクンと涙を流しながら頷くA。

俺はそれだけで十分だよ。



V「立場とか、世間とか関係ない。
俺はAが好きで、Aは俺が好き。
それを誰が咎めるの?」



綺麗に流れた涙を拭う。

泣いた顔も綺麗ってズルイよね。



V「もう一回言うからよく聞いて」



Aの頰を両手で優しく包みながら、

俺の方へ向ける。



V「…俺の恋人になってくれませんか」



Aの顔は泣いているけど、

確かに優しく微笑んでくれた気がする。

そして、静かに頷いた。



貴「貴方の恋人にしてください」



再び優しく微笑んだAに、

俺はゆっくりキスをした。



V「これからチューし放題だ」

貴「今言います?」

V「だって嬉しいじゃん」



そう言って、俺は真正面から抱き締めた。

細くて柔らかいAが、俺の腕の中にいる。

俺の一方通行じゃなくて、

今はAも俺の背中に手を回してくれている。


それが俺には泣きそうなくらい幸せだった。



V「A、好き」

貴「私は愛してます」

V「あー!一本取られたっ!」



俺も愛してるって言っとけばよかった!と言えば、

これから言ってくださいよ、と珍しいデレ。

え、本当に俺心臓足りない。



V「泣くのは俺の前だけね」

貴「それはどうでしょう」

V「独り占めしたいの」

貴「…独占欲の塊」



いいよ、そんなくらい。

俺はもうとっくに、

Aへの気持ちなんて止まらないんだから

JK→←V



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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン   
作品ジャンル:ラブコメ
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刹那(プロフ) - レイコさん» 有難うございます!そう言ってもらえると凄く嬉しです!頑張っちゃいます! (2018年10月6日 22時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 続きが気になるーっっ!いつも楽しみにしてます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 70385ca26b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます!テヒョンはギャップですね!頑張ります! (2018年10月4日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - テヒョン素敵すぎてヤバし。この作品大好きなので応援しています! (2018年10月4日 23時) (レス) id: a1b830d519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2018年10月3日 7時

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