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V ページ44

V side


唐突に話を始める。

最近、Aが冷たい。

元から冷たいけど、氷点下何度?って思うくらい

冷たく感じる。


今だってそうだ。

やっと楽屋で2人きりになれたと思ったのに…



V「Aー!」

貴「…離れてもらっていいですか」



こう、喋る前に「…」を付けている。

それが俺にとっては凄く寂しくて。

避けてるような気もするし…。

避けてる?…え、避けてるの?



V「A〜…」

貴「…失礼しまーす」



俺がまた抱きつこうとすれば、

俺でも分かるくらいあからさまに立ち上がった。

いつもなら俺が離れるまで居てくれるのにさっ!


楽屋のドアへスタスタ歩くAを追いかける。

そして、ふわっと後ろから抱きしめた。



V「ねぇ、何で避けるの?」



心で思ったことをハッキリ聞いてみる。

固まっているAは、小さい声でこう言った。



貴「………近い」

V「え、それだけ?」

貴「近いって言ってるでしょうが!!」



ウリャァァー!と、抱き締めている腕を、

Aの細い手で思いっきりあげる。

全然効果ないけど。



V「なぁーんだ、それだけかー安心した」

貴「離れるっていう選択肢は無いんですね」

V「だって俺Aの事大好きだもん」



いひひーとイタズラに笑ってやる。

俺がAから離れるとでも?

そんなことを呑気に考えていれば、

俺の腕の中にいるAが口を開いた。



貴「それはマネージャーとしてでしょう?私は…」



Aはハッとしたように口を閉ざす。

段々と声が小さくなっていったから

最後ら辺は良く聞こえてなかったけれど、

俺の気持ちは恋愛としての意味なのに…。



V「…俺、恋愛感情なんだけどな」



ボソッとAの耳元で囁く。

Aは驚いたように俺の方を向いた。



V「本当だよ。ずっと前から」



みるみるうちに顔が真っ赤になっていくA。

ほー、こんな表情初めて見た。

そんなAに追い打ちをかける。



V「俺の、最初で最後の恋人になってくれない?」



人生初の告白。

こんな一方通行でいいのかと自分でも不安だけど、

それだけAの事が好きだ。


Aを見れば、バチっと視線が合う。

そして思いっきり逃げた。

そう、逃げたんだよ俺の腕の中から。

キムテヒョンびっくり。


逃げたAは、楽屋の隅へ。

体育座りして、1人でブツブツブツブツ独り言。

そんな反応も今の俺にとっては可愛いけれど。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン   
作品ジャンル:ラブコメ
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刹那(プロフ) - レイコさん» 有難うございます!そう言ってもらえると凄く嬉しです!頑張っちゃいます! (2018年10月6日 22時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 続きが気になるーっっ!いつも楽しみにしてます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 70385ca26b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます!テヒョンはギャップですね!頑張ります! (2018年10月4日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - テヒョン素敵すぎてヤバし。この作品大好きなので応援しています! (2018年10月4日 23時) (レス) id: a1b830d519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2018年10月3日 7時

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