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反撃35 ページ35

そのうち、

掴んでいた手も下ろした。

きっと諦めたのだろう。



JK「ねぇ、A」

貴「…なんですっ」



小さくしゃっくりをしながら答えるA。

僕はそんなAと目を合わせた。



JK「キスしても良いですか」



唇はさすがにしませんよ笑。と後付け。

Aはキョトンとした。

あぁ、そんな顔も可愛い。



JK「しますね」



最初は額に、そして頰。目元、顎。

唇以外にキスをする。

唇は恋人になってからって決めてるからね。


そんな僕に抵抗する気がないのか、

キスを拒んではいない。


ふとAの顔を見れば、

もう涙は止まっていた。



JK「涙止まりましたね」

貴「…そうね」



言い方に覇気がない。

でも耳は段々と赤くなっている。

あぁ、何でこの人はもっと好きにさせるかな。



JK「本当は唇にしたいけど、我慢しますね」

貴「冗談よしてください」

JK「え?して良いんですか?」

貴「そう言う意味じゃないです」



弱々しい声で答えるA。

僕はその手を取り、ソファから立たせた。



JK「帰りましょ。ヒョン達に会いましょ」

貴「…はい」



みんなに会いたい。そうAは呟いた。

僕はAと手を繋ぐ。

少し驚いたらしいけど、嫌ではないらしい。



貴「優しいですね」

JK「僕はいつでも優しいです」

貴「ふふっ…そうでした」



やっと微笑んだA。

少し元気がないけれど、きっと大丈夫。

そう僕は思った。






JN.V 「「Aおおおぅぅぅあぁぁ!!」」

JH「お前はっ!本当にお前はっ!」

YG「また泣いたのか泣き虫。仕方ねぇな」

RM「待って、バスタオル欲しい」

JM「ティッシュ…ティッシュが足りない」



楽屋に入れば大騒ぎ。

スタジオにいた時の空気とは全然違かった。

ユンギヒョン以外ボロボロと涙を流し、

僕のとなりのAに抱きついている。


ユンギヒョンも時々、

「年取ったかな…涙腺が…」と、小さく独り言。

全部僕に聞こえてますよヒョン。



貴「…み、みんなぁぁぁぁぁ」



「皆さん」から「みんな」に変わってしまうほど、

嬉しかったのだろう。

一人一人抱きしめ返していた。


僕は1人で微笑ましく見ていると、

同じく1人のユンギヒョンに迫られた。



YG「お前、手出してないだろうな」



内心ギクリと飛び上がる。

…キスしただけだ。唇以外に。

だから結果的に、



JK「出してないですよ」



それだけ言っておいた。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン   
作品ジャンル:ラブコメ
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刹那(プロフ) - レイコさん» 有難うございます!そう言ってもらえると凄く嬉しです!頑張っちゃいます! (2018年10月6日 22時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 続きが気になるーっっ!いつも楽しみにしてます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 70385ca26b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます!テヒョンはギャップですね!頑張ります! (2018年10月4日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - テヒョン素敵すぎてヤバし。この作品大好きなので応援しています! (2018年10月4日 23時) (レス) id: a1b830d519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2018年10月3日 7時

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