反撃２４ ページ24
アミョンと別れ、
何十分経っただろうか。
１人で自動販売機の近くのソファに座っている。
貴「…ちゃんと覚悟しておきなさいよ」
私は姿も何も見えない人に呟いた。
そして、俯く。
さっきからアミョンが言った言葉が離れない。
『BTSが居なくなったら』
その言葉が頭の中でグルグルと回っている。
目の前から居なくなったらどうなるんだろうか。
居なくなった瞬間、私はどう思うのだろうか。
７人の大変な子供達から離れて清々しそう。
自分だけの時間があるから楽できそうだ。
…でも、辛いんだろうな。
泣くんだろうな。１人で痛い心臓抑えて。
さっきまで余裕があった私は、
段々と余裕がなくなってきているらしい。
私だけに届く脅迫状なら信憑性は低いけど、
身近な人全員に届いている。
それが、私にとって追い詰める原因なのだろう。
私は背もたれに背中を預けて、腕で目元を隠す。
ダメだよA。泣いちゃダメ。
泣くのは嬉しい時だけって決めたの。
だから泣いちゃダメ。
「あらら、お嬢さん何泣いてるの？」
貴「…テヒョン」
低くてハスキーな声が後ろで聞こえる。
本当にアンタはバッドタイミングで来るわね。
貴「少し疲れただけですよ」
私は体制を変えないで答える。
テヒョンの顔を見るな。落ち着け。
V「お疲れなお嬢さんにオススメ」
キム・テヒョンのお手手〜。と、
腕をどかして私の瞼に暖かい手を当てる。
貴「何です急に」
声が震えないように気を付けてテヒョンに質問。
大丈夫。いつもと変わらないはず。
でもテヒョンが放った言葉は私を壊す言葉だった。
V「いいよ、泣きな。思う存分」
いつもより優しい声。
ジワァッと涙腺から涙が溢れてくる。
やめろ。やめてくれ。止まれって。
V「誰も見てない。俺は目を温めてるだけ」
貴「…ふっ…うぅ…」
嗚咽が漏れる。必死に手で口を塞いだって、
空気のように出てくる。
貴「……テヒョンっ」
V「なぁに？」
貴「…………助けてっ。私を1人にしないでっ」
そうだ。きっと私は1人になったら生きていけない。
BTSが居なくなったらアミョンの言ったように、
泣き崩れるに決まってる。
V「お安い御用ですよ。お嬢さん」
テヒョンはそういうと、前回した所と同じところに
チュッと優しくキスをする。
貴「ちょっとっ」
V「おでこが俺を呼んでたの」
貴「なにっ…それっ」
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刹那(プロフ) - レイコさん» 有難うございます！そう言ってもらえると凄く嬉しです！頑張っちゃいます！ (2018年10月6日 22時) (
レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 続きが気になるーっっ！いつも楽しみにしてます！ (2018年10月6日 21時) (レス) id: 70385ca26b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！テヒョンはギャップですね！頑張ります！ (2018年10月4日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - テヒョン素敵すぎてヤバし。この作品大好きなので応援しています！ (2018年10月4日 23時) (レス) id: a1b830d519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2018年10月3日 7時
