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反撃20 ページ20

貴「馬鹿って何です」

V「馬鹿は馬鹿だ馬鹿」



久しぶりにイラっとしたようなA。

それでも俺は引かない。だって馬鹿なんだもん。



貴「意味わかんない」



ふんッと鼻を鳴らして通り去ろうとするA。

その腕を俺はパシッと掴んだ。



貴「離してください」

V「嫌だね」

貴「はぁぁ?」



片眉を上げて、苛立ちを露わにした。

でもゴメンねA。俺も苛立ってるの。


腕を無理やり壁に押し付けて、

キスでもできそうなくらいに顔を近づける。



V「弱くて当たり前じゃん」

貴「はっ…なしてっ!」

V「俺の腕も振り払えないくせに。
前も大泣きしたくせに。
自分の悩みも弱さも全部俺達に話せないくせに」



暴れていたAがピタリと止まる。

今まで上を向いていたAが俯いた。



貴「何がしたいんですかテヒョン」

V「…俺は何がしたいんだろうね」



俺は腕を離し、Aから少し離れる。

本当に俺は何がしたかったんだろう。

無理やり悩みや弱さを聞いたって意味が無いのに。



貴「意味分からないですよ」



うん、俺も意味わかんない。

でも1つだけ気づいた事を教えてあげる。



V「Aは弱いよ」

貴「うるさい」

V「だから…」



下を向いているAの頰を手で包んで、

上に向ける。あぁ、少し泣きそうなんだね。



V「俺達に守られていればいい」

貴「だからそれが嫌だってっ」

V「俺達はAにいつも守られてたんだから」



目を見開くAの額に軽くキスをする。

そして俺は楽屋に足早に戻った。




JM「何してたの?」

V「ちょっとね」



俺は鏡の前に座り、メイクさんの指示に合わせる。

俺は静かに目を瞑った。


少しイライラした表情とか、泣きそうな表情とか、

俺の言葉に噛み付く表情とか、全部全部。

俺以外の人には見せたくない。


笑う理由は俺じゃなくていい。

でも、Aが泣いてる理由は俺がいい。



ア「何かありました?」

V「ううん、何もないよ」

ア「そうですか、あ、顔あげてください」

V「はーい」



アミョンちゃんの言う通りにして、

俺は再び目を瞑る。



V「ねぇ女の子はさ。強くなりたい生き物なの?」

ア「人によってじゃないですかね」



あー、でも。と思い出した様なアミョンちゃん。



ア「Aさんとかは真っ直ぐな人だから、
守られるだけなのは反対しそうですね」



うん、反対された本人ここにいる。



ア「でも、Aさんは甘え下手なんですよきっと」

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン   
作品ジャンル:ラブコメ
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刹那(プロフ) - レイコさん» 有難うございます!そう言ってもらえると凄く嬉しです!頑張っちゃいます! (2018年10月6日 22時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 続きが気になるーっっ!いつも楽しみにしてます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 70385ca26b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます!テヒョンはギャップですね!頑張ります! (2018年10月4日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - テヒョン素敵すぎてヤバし。この作品大好きなので応援しています! (2018年10月4日 23時) (レス) id: a1b830d519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2018年10月3日 7時

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