検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:78,920 hit

反撃1 ページ1

.




もし、この現状に名前をつけるなら。


『修羅場』


この言葉しか出てこない。



.




「あのさー、ふざけんなって言ってんの」

「何ですかっ…急にっ」



私は今、謎の女2人の会話を盗み聞きしている。

…盗み聞きは印象悪いか。

バッタリ会っちゃったみたいな。そんな感じ。



「アンタのそういうとこ、ムカつくんだよね」



いるいるこういう奴。

自分の事は棚に上げて、他人に口出してくる系。

そういうの本当に無理だわぁ。



「私のBTSに近づかないでくれない?」



私は壁に背中をくっ付けながら、うーんと唸る。

今迫られているあの女の子はBTSのメイクさん。

…この場合、BTSのマネージャーという私の立場は

あの女の人にとってどうなるんだろうか。


あ、申し遅れました。

大人気アイドルBTSのマネージャー兼家政婦の

キム・Aと申します。


まぁ、自己紹介はこれくらいにしておいて。

涙目になってる、あの可愛い可愛い子を

私が助けてあげちゃいますかね。



貴「きゃっ!!」



持っていた資料をバサバサッと落とした。

如何にも今来ました、転けて落としました感を

私の演技力で出していく。


可愛い女の子は逃げるように私の所へ来た。

大きな丸い目にはたっぷりと涙が。



「だ、大丈夫ですか?」

貴「えへへ、恥ずかしい所見られちゃったね」

「いえ、怪我とかは…」

貴「大丈夫だよ、ありがとう」



え、なんていい子なの。

こんな子いじめるなんて良い度胸じゃない。



貴「あ、そうだ。貴女に頼み事があるんだけど」

「何ですか?」

貴「この資料を、資料室に置いて来てくれない?」



特に要らない資料を少し持って、女の子に頼む。

女の子は「あ、えっと…」と後ろの女を気にした。



貴「ごめんなさい急に。私から言っておくわ」

「わ、分かりました。持っていきますね」

貴「ありがとう、凄い助かる!」



はいっ!と可愛い笑顔で私に笑いかける女の子。

パタパタと資料室に走っていった。


私はしゃがんだ状態から資料を持って立ち上がる。

ゆっくりと後ろの女を見た。



貴「ふぅ…」

「何ですか」

貴「いや、大人気ないなぁって」



はぁ?と言いたげな表情。


履いてるスカートも短くて、髪もクリンクリン。

化粧はバッチリだし、香水の匂いもキツイ。

the悪女って感じだけど、

本人的にはお洒落なんでしょう。

そこは私は何も言わない。


実際、問い詰めたいのは性格で。

…反撃しますかね。

反撃2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

刹那(プロフ) - レイコさん» 有難うございます!そう言ってもらえると凄く嬉しです!頑張っちゃいます! (2018年10月6日 22時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 続きが気になるーっっ!いつも楽しみにしてます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 70385ca26b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます!テヒョンはギャップですね!頑張ります! (2018年10月4日 23時) (レス) id: c8b3225801 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - テヒョン素敵すぎてヤバし。この作品大好きなので応援しています! (2018年10月4日 23時) (レス) id: a1b830d519 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:刹那 | 作成日時:2018年10月3日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。