icecream【Hyunjin】 ページ5
冷たい表情の君
風に吹かれてなびく長い髪が
誰に対しても興味のなさそうなその冷たい目が
消して上がることの無い口角が
俺の全てを夢中にさせる
HN「ヒョンジナ〜どこ見てんのー?って……あれってユン・Aさん…?あーーー…そゆことね?」
気がつくと同じクラスで仲の良いハニがやってきて俺の目線の先をたどってからニヤニヤする
HJ「は?何考えてんの…別に好きとかそういうんじゃ……」
HN「はいはい」
そう言いながらもニヤニヤが止まらない口角に腹を立てる
ただ 見惚れてたのはホント
仲のいい友だちといるのを見た事がない
普段から1人で
そんなミステリアスな雰囲気に俺は次第に惹かれていった
神様のお示しなのか俺は彼女の隣の席になれた
HJ「あの!俺、ファン・ヒョンジンです…!その、…」
頭が真っ白になってなかなか話すことがまとまらない
そんな時にフッと笑った彼女は
「ヒョンジンさん、知ってますよ。同じクラスですし。そういえば少し前からすごくあなたから視線を感じると思ってたんです勘違いだったらごめんなさい」
初めて見た真顔以外の表情
あぁ本当に君はicecreamのようだ
それにしてもまさか、気が付かれてるとは…
なんて言う?なんて誤魔化す?
だって気持ち悪いだろ?話したこともないやつがずっと自分の事見てくるとかさ
HJ「あの、その………」
どう誤魔化すべきなのか頭が混乱して
いつもより近い距離にいるから風に吹かれて漂ってくる君の甘い匂いと蒸し暑い空気感で頭がおかしくなってくる
「…大丈夫ですよ。気持ち悪いだなんて思っていませんから。あなたと話してみたいと思ってたの。隣の席になれて光栄です。」
ふっと口角を上げて冷たさは残るものの甘い君に俺は目を離せなかった
もっと君のことが知りたい
もっと君の笑ってる顔が見たい
もっと君でおかしくなりたい
Aさんと話した後にハニやフィリックスと談笑したけどいつものような幸福感には包まれなくなってしまった
君と話したその甘い時間に比べたら全ての楽しいことは苦くなってしまうんだね
そんな甘い時間が俺を魅了してたまらないんだ
HJ「そういえばこの間、フィリックスがコーラと間違えて醤油を飲んじゃったんだ」
子供っぽいかな
笑って欲しくて笑顔が見たくて話題を振ってみると
「ふ、ふふ……笑」
そう言っていつものように氷のような冷たい表情はどこかへ行ってこの上なく優しすぎる表情になる
君が笑う度に好きが加速して止まらない
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作者名:ふわ | 作成日時:2021年12月30日 11時