ごめん、好きみたい。 (ページ6)

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「おはよっ」
「あ、涼くん!」

シンプルなのに着こなし方がいいのか、凄くお洒落な涼くんが片手を上げて微笑んでいた。

「ごめん、待った？」
「んーん、」
「よし、じゃあ行こうか、...あ、A」
そう話しかけられ、「ん？」と返すと、涼くんは少し頬を赤くして言う。

「今日の服すげー可愛い、....普通にどタイプ」

......破壊力...//！と思いつつ、「あ、ありがと.../」と頷くと、「うん..//」と少し流れる沈黙。

「...ん、行くか!」
元気にそう言い、さらりと取られた掌が、頬が、凄く熱い。

着いた！と言う声と共に離された手に、現実を感じたりもしながらお店で、私はチョコの、涼くんは生クリームのふわふわパンケーキとご対面した。

「ん、うめ！A、チョコ頂戴？」
「んえ、あ、あーん...」
「うわ美味！こっちも食ってみ？あーん」
そう言ってさらっとあーんし合ったり、付き合ってるのか分からなくなりながらも楽しんでいると、いつの間にかパンケーキのお皿は空になっていた。

「ご馳走様でした、」
「__.ねえA？」
「ん？」

顔を上げると今日会ったばかりの時とは、格段に違う赤さに染まった涼くんの頬と、真剣な眼差し。

告白の返事、とかかな..と何となく察して、私も同じような目を向ける。

「.....告白の返事、さ、....俺、保留するとか言ったけど、実はあれから意識し始めてさ...Aばっか目で追ってて..」
「へえっ、」
「気づいたら、俺Aに惹かれてて....、だからもし、Aの気が変わってなければなんだけど..」

「変わってない、！....し、変わらないよ...？」
先手を取ってつい出た言葉に口を押さえると、「....よかった、」と呟かれる。

「うん、えと、とりあえず改めて言うね？」
息を軽く吸う音が小さく響く。

「....A」
「.....俺と、付き合ってください。」

しっかりと届いたその言葉に、頷き、「.....勿論です、お願いします...!」と言った瞬間、外で小さく音がした。

「.....やべ、」

そこでやっと舞依と大叶くんに一部始終(とか言いながら全部)見られてたことに気づいて恥ずかしい思いはしたものの。

「まぁそういうことで、Aは俺のね～」と微笑んだ涼くんを横目に、帰りにまた繋がれた手に、幸せで一杯になった。