ごめん、好きみたい。

_____4。 ページ5

告白してから5日後のデート当日。

「変、じゃないかな....」
「は、むりかわいい、A天使」
そう言いながらﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ写真を撮る 舞依に、穴があったら入りたい位の恥ずかしさを感じる。

「うん、いいんじゃない？」
ふっと口角を緩めた大叶くんの顔を見て、ほんとに違和感がないことを悟ると、そっと髪に手をやった。

家が美容院で、美容師志望の大叶くんによるヘアアレンジに、 舞依によるコーディネートと、2人渾身プロデュースのデート服....は、普段私が好んでるクラシカル系とかアメカジ系じゃなくて、ばりばりの大人系でちょっと恥ずかしい気もするけど....

隣に並んで、涼くんが後悔しないようになりたいから、もちろん頑張るって決めた。

「さてと、待ち合わせ場所までバス乗って30分だっけ、ならもう出ないと間に合わねーな」
「じゃあここからはAの頑張り次第ね」

2人に口々に応援の言葉を掛けられて、私は笑顔で家を出た。

「あれ、Aじゃん」

お店辺りを通り過ぎると、金髪に低身長と、怖いけど迫力ない常連さんに話しかけられる。

「あ、瑞稀くん」
「え、今日お店は？休み？」
「ううん、やってるよ？けど私はお休み頂いて、」

じゃあ急いでるからまたね、と急ぎ足で瑞稀くんの元を去ると、バスに乗って待ち合わせ場所へ。

自分の外見が変じゃないかな、とか思いつつ縮こまりながら立っていると、後ろから肩を叩かれた。

_____5。→←_____3。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す