ごめん、好きみたい。

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3月3日、午前10時にお店の前。

そこに迎えに行く、と涼くんから。
答え聞きに行く、と瑞稀くんから連絡が来て。


どちらもに分かったって返事して、当日が来た。

「A、」
「涼くん、」
「Aがお世話になりました、ありがとうございました」

そうオーナーに挨拶する涼くんも私も、そして瑞稀くんも、高校を卒業して、みんながみんな変わろうとしてる。

「行こ、？表に車停めてるから」
「うん、....」

「A」

.......聞き覚えのある声。


「え、瑞稀？」
「あれ、はしもっちゃん？」


どこで知り合ったか分からないけど何故か仲のいい会話を交わす人物を振り返ると、黒く染められた髪の男の子が立っていた。

「答え、聞きに来た」

............この瞬間まで、すごく悩んだ。

涼くんのことも大好きだけど、一番最初に私に手を差し伸べてくれたのは瑞稀くんだ。

独占欲強めで重たいけど、優しくてかっこよくて強い、瑞稀くんだ。

私はゆっくり瑞稀くんの方に歩いていく。

「.........A、？」

そして瑞稀くんに頭を下げた。

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