検索窓
今日:18 hit、昨日:45 hit、合計:166,584 hit

6.電話 ページ7

.




ピロンッ♪


『うぉ』




角名く…倫太郎くん?と連絡を交換した昼休みからあっという間に放課後、いや、夜になってしまった。

というわけで、今は課題を進めている途中だったが充電中のスマホが突然音を発した。




『びっくりしたぁー、だれー?』




独り言を言いながら、机から離れスマホに近づく。

スマホの画面を確認する。




『!?角名くん!?』




連絡の来た相手が角名くんだったため、一瞬スマホを投げそうになった。

あぶない。

そんなことを考えるうちに、パスワードをあけてRINEも開く。




角名くんやほー、今何してる?暇だったらなんか話そ




『え、うそうそうそ!!夢?夢だけど夢じゃなかった?』




てか、既読つけちゃったどうしよう。

ええい!返信してしまえ!




A私も暇してた!もしアレだったら、電話でもする?

この言葉と一緒にニヤニヤした狐のスタンプを送った。




そしたら一瞬で返事が返ってくる。




角名くんうん。する。今からかけるね




『えぇ!?!?』


ブルルルルルプルルルルル


『でぇ!?!?本当にきた!?』




今度こそ本気でスマホをベットに叩きつけた。

2.3回バウンドしてボフッと、止まった。

うわぁ、割ったかなぁー。

スマホの生存確認をしながら、電話のかかってる〈角名くん〉の文字を見つめる。

よし、



ポチ


角〈あ、でた。遅かったね〉

《いやぁまぁー、いろいろとな!》

角「なんか元気そうだね。あ、そこから空見える?〉

《空?ベランダに出れば見えるで》

角〈じゃあ、出なよ。夏の大三角形が綺麗に見えるよ、あ、真上ね〉


ガラガラ

ベランダに出る窓をスライドさせる。


《真上、真上、て、わぁホンマやめちゃ綺麗に見えるやん》

角〈でしょ?部活帰りに空見たら綺麗だったからそれ言おうと思って〉

《そーいや、ベガ、デネブ、アルタイルやったっけ?織姫と彦星やな。1ヶ月前に七夕あったもんなぁー〉

角「俺らの歳にもなってお願いする人居ないけどね〉

《せやなぁー》




私たちはその後も空の下電話を続けていた。

好きな人との電話で緊張はしたけど、角名くんと話すのが楽しくていろいろ話してしまった。




《じゃあ、また明日》

角〈うん〉









『お願い事、ねぇ』

7.耳打ち→←5.連絡先



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (159 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
455人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ねお(プロフ) - 侑ぁううううう😭めっちゃ最高でした!! (2022年4月29日 12時) (レス) @page50 id: d2ed27351c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - そこら辺の左利きさん» 読んでいただきありがとうございます! (2021年8月24日 17時) (レス) id: 4655859221 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の左利き - 最高でした!何か感動した! (2021年8月24日 16時) (レス) id: 6ae5ec8858 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちーーべすな | 作成日時:2020年11月8日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。