ごめん、付き合ってる人いるんだ。【角名倫太郎】 (ページ6)

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5.連絡先ページ6

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『いやー、そろそろ夏休みやねー』

凛「やなぁ、ま、その前にテストやけどな」

『凛、その言葉は言わないようにしようぜ？アレルギー反応起こりそう』

凛「テスト」

『ゔわぁ"』

治「きったない声やなぁ」

『だっで、テストだよ？嫌じゃない？』

凛「そう言いながら、お前は上位に食い込むから嫌な奴やな」

『そんな！』

治「え？こいつ頭いいん？」

凛「まぁまぁ良い。うちの学年270だか80いるけど、そのうちの30位以内にはいつもいる」

治「うわぁ」

『何やねん！勉強は嫌いやけどテストは頑張る派なんや！！』

角「ふ～ん」

『！？角名くん！？！？』

治「…俺ら、赤点でも取ったら北さんに怒られてまうし、角名も今回の国語無理とか言っとらんかった？教えてもろうたら？」

角「うん、そーだね」

昼休みに窓際の治くんの机に溜まって、テストの話をしていたら後ろから角川くんがスマホを片手に現れた。

こう、ぬぅんって

角「…治は？」

治「俺は、凛に教えてもらう」

凛「はぁ？初耳なんやけど」

治「おん、初めて言ったからなぁ。まぁ、とりあえず俺は凛と勉強するから、角名と瀬戸で勉強したらどーや？」

角「うん、いいね。じゃあよろしくねA？」

『は、え、はい。』

治くんと角名くんによって、勝手に勉強することが決まってしまった。

ましてや、マンツーマン。

無理。

角「じゃあ、」

角名くんは片手に持ってるスマホをぽちぽちする。

そして私の前に画面を見せるようにして持ってくる。

角「はい、RINE」

れ、れ、連絡先！？

『え、いいの？』

角「だって予定決める時必要じゃん、ほらQRコード読み込んで」

『はい、』

角「…よし、とーろくかんりょ」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

治「ほれ、自分の席戻れ、帰った帰った」

チャイムが鳴ると、治くんの席から離れて自分の席に戻る。

まぁ、隣には角名くんなんだけど…

角名くんよろしくね。A

ひょえ、

隣を見ると口角を上げた角名くんが口元をスマホで少し隠してこっちを見ていた。

むぅ、私ばかりがドキドキする。

仕返しだ！

Aこちらこそ!よろしくね!倫太郎!

？「(名前は卑怯…)」