ごめん、付き合ってる人いるんだ。【角名倫太郎】

33.文化祭 ページ34

.




角名くんの想いに気付いてから、少しモヤモヤする。

流石にこうやって気付く失恋は辛い。

ま、今日から笑顔でがんばらなきゃ。


はい、文化祭、1日目です。




『いらっしゃいませ、お嬢さん、そして奥様。奥のテーブルにご案内しますね』




1日目は外部からの一般人の方々から来る。

一応イケメン喫茶なわけで、ミーハーな奥様方や小さなお子さんが来る。

そして現在イケメンである私は、お客さんにイケメンを振りまく。

時々休憩を入れて、1日目は無事終了。




2日目です。

今日はおおよそ半分の生徒だけが楽しむ日です。

そして、私は楽しまない側です。明日は楽しむ！

あーんど、楽しまない人が隣に




『大変だねー、治くん』

治「やんな、何で俺と凛は一緒になれんのや」

『そりゃ、公言してないからなぁ』




そう、治くんは凛が治くんファン達によって傷つくのが嫌で、限られた人にしか付き合ってることを言っていない。

そうなると、




「なぁ、立花さん、俺今日休みやねん、一緒にまわらへん？」

「は！？お前、抜け駆け禁止！あ、こんちは立花さん今日一緒に回らへん？」




って言う、変な虫がつくわけです。

凛、美人やからなぁ。ファンクラブあるし




治「、クソが、ちょっとm「みっともないんだけど」

「は？何や角名」

角「立花に寄ってたかって虫かよ、どっか行け」




手をしっしっと振り払う手振りをする。

流石に学校の人気者の角名くんに睨まれれば怖気付く。

2人の男子生徒はどっか行った。
なんなら周りにいた誘おうとしていた女子や男子がどっか行った。




治「おぉ！角名ありがとぉ！でも、凛は渡さんからな！」

角「いや、取ろうなんて思ってないよ、そもそも俺らが君らのことくっ付けたんじゃん」

治「せやけど……！！せや！」

角「、なに……」

治「今日凛と回ってや！角名なら回ってもええで！他の奴らならぶん殴る」

角「え、いいの？それ」

治「おん、ええで」




と言うことで、角名くんと凛が一緒に回ることに。

私たちも、私と治くんが一緒に回ることになりました。

何故…？




角名くん、よかったね

34.3日目→←32.失恋

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す