ごめん、付き合ってる人いるんだ。【角名倫太郎】 (ページ23)

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22.体育祭ページ23

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__〈本日、青空の広がる体育祭日和となりました_〉

校長先生やPTA会長、体育の先生の長い長い話を右耳から左耳へと聞き流す。

雲ひとつない晴天。

本日、体育祭です。

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《本日最初の種目は100m走！！！バレー部やバスケ部サッカー部の人たちの出場する種目！！》

最初の種目は、100m走。これには侑くんに治くん、銀島くんと角名君が出場。

これは、大いに盛り上がることだろう。

ちなみに体育祭の概要だが、奇数が白組。偶数が紅組だ。なので私たちは白の鉢巻をしている。
偶数と奇数でわけると、バレー部4人がパッカンと二つに分けられる。

こりゃまぁ凄い。

_《宮兄弟！100mを勝ち取ったのは宮治だぁぁ！！》

100m走も終わり、二人三脚、玉入れ、綱引き、デカパン、障害物競争と、午前の部が終わる。

その間、宮兄弟の勝ったり勝たれたり、角名くんや銀島くんが活躍したりとバレー部の独壇場だ。

頑張っている4人は汗を流しながらも、楽しそうに笑顔になっている。

不覚にもいつもと違う燥ぐ4人にはキュンとしてしまう。

ちなみに、私と凛の二人三脚はぶっちぎりで1位。

治「凛ー、弁当食うでー」

凛「おん、今行く。あ、Aは角名とかと食うたな」

『りょーかーい』

角「てことで、行こっか」

『どぅわぁ！！？』

お弁当の誘いを受ける凛と会話をしていると、後ろから角名くんが、こうﾆｭｯと。

後ろからすごい形相の侑くんも、

ん？侑くん？

侑「Aちゃん！俺とも食お！！」

『え、うん』

侑「卵焼きうまそうやな！俺のと交換せん？」

『いいよ、はい』

侑「なんや、あーんやあーん」

『え！？』

侑「ほれ、あーー」

『え、はいﾄﾞｿﾞ』

侑「ん！うまいなぁ！！」

角「ずる、俺もあー」

『にょ！？……え？はい？ﾄﾞｳｿﾞ』

ふたなり挟まれながら食べたお弁当は味がしませんでした。

午後最初の種目は部活対抗。紅白関係なく盛り上がる種目。

もちろん、接戦ではあったものの最後にはバレー部のブッチギリ1位。

次はクラス対抗リレー。

選手の5人は元気に体育祭に参加していたし、私の出る幕はないと応援席で待ってる。

「Aちゃん！！！大変や！！！！！」

『え？ちょ、どうしたの？そんなに慌てて』

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「斎藤さんが！！怪我してもうた！！！」