32.布団 ページ33
誰かの布団に入り誰かに体を包まれる。
?「のぉ、Aの好きな人誰や」
『その声、侑?』
侑「おん、さっきの質問答えてや」
『私、好きな人が分からない』
侑「……」
ガラッ
「おお、稲荷崎はもう寝てるのか」
見回りの先生が来る。
全員が息を潜める。
とても、静かなこの部屋で私の心臓の音が響いているんじゃ無いかっていうくらいドキドキする。
目の前の侑の体に、背中と腰に回された腕。自分の足と侑の足が絡まり合う。
いつの間にか見回りの先生は居なくなり、誰かが部屋の電気をつける。
それでも侑が、動かないのでまだ布団に入ったまま。
角「侑、出てきなよ」
ガバッ
倫太郎が侑の布団を剥ぐ。
角「ちょ、なんでAが侑のとこ居るんだよ」
倫太郎が侑の腕を私から離す。
その隙に私は、稲荷部屋を出て行った。
ろ
.
『さっき買ったペットボトル置いてきちゃった』
慌てて出てきたので、ペットボトルを忘れた。けど、今飲みたい気分なのでまた買いに行く。
きっと今私の顔は真っ赤なのだろう。
ガコンッ
110円の水を買う。
『こんなじゃ、部屋戻れないな。マネさん達が寝てから戻ろ。』
部屋に戻るまでの数分。ベンチで生暖かい風を感じながら何も考えずに座っていた。
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Ut(プロフ) - 面白いです!いつも見てます。オチは角名がいいです! (2020年9月27日 18時) (レス) id: b32c4e10d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちーーべすな | 作成日時:2020年4月29日 23時