お稲荷様は女狐の味方【稲荷崎】

44.勧誘 ページ47

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『嘘よ...立華ちゃんはそんなこと思ってるはずない』

立「何言ってんのよ、、

離せよ！」


『ダメ、このまま話を聞いて』

立「…」


『立華ちゃん、私は、立華ちゃんがバレー部のマネをやってくれてとても嬉しかった。

ミーハーで、下心があったかもしれないけど、立華ちゃんはしっかり仕事をしてくれていた。

私の話も聞いて、部員に寄り添っていた。

とても素敵なマネージャーだった。



でも、ある日その態度は突然変わってしまった。

私は、昔から悪い癖があるの。

それが、悪かったみたい


自分も苦しかった。

蹴られて、殴られて、罵声を浴びせられて、バレー部じゃない生徒にいじめられ、先生にも見放された。

苦しかった。

辛かった。

悔しかった。


でも、立華ちゃんは私よりもそんな気持ちが強いよね




立華ちゃんは、いつも私をいじめる時、殺意みたいなものがあった。

でも、時々、とても苦しくて辛そうな表情をしていた。』

立「それが何よ」


『本当は、こんなことしたくてやっているんじゃないでしょう。

なら、私はもう怒らない。私以外の人にやらない。

それだけ守ってくれれば、立華ちゃんにらこれからもマネージャーを続けてほしいの。』


立「はぁ？

何言ってんのよ。

馬鹿なの？」

『実際、馬鹿なのかもね』




立「……本当、昔から(. . .)


お人好しな人なんですね」


『えっ？

昔から？…どういう事？』




立「あはは、やっぱり覚えてないんですね

2年、いやもう少しで3年ほど前の事。


A先輩が記憶をなくす前の事ですよ」

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