魔法の日記【宮侑】 (ページ31)

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その日から侑を避けるようになった

あの子と侑が話してるのを見るのが嫌で

侑がもし本当にあの子が言った通り思っていたら、どうしようって思って

教室という同じ空間にいるのも嫌で、隣のクラスに避難するようになった

「また来たの？」

『ええや〜ん』

昼休み隣のクラスの倫太郎と治と一緒にご飯を食べに混ざる

治くんにお弁当のおかずを狙われるのは気が気でないが、ここにいるほうが落ち着く

『君らのクラスは文化祭何やんの？』

「フォトスポット」

『つまんな』

「えぇ、むしろ楽でいいじゃん」

「俺らとちぇき撮れるんやで、稲荷校生は500円で一般の人らは700円で」

『ホストやん』

「ちゃうわ、地下アイドルや」

『変わらんわ』

「やから、俺と一緒に撮ろな？Aちゃん」

「俺とも撮ろ」

『利益目的やろ』

「ばれたか」

「まぁ、それ以外の意味もあったりして」

『なんやねんそれ』

「ひみつー」

悪戯な笑みを浮かべシーと人差し指を口に当てる倫太郎

お色気マックスだ

チャイムが鳴ってクラスに戻る

「ねぇ、A、ちゃんと2人で撮ろ」

裾を摘んでこそっと言ってくる倫太郎

チェキだけやなくて、普通にスマホとかでってことやんな

『もちろんや』

「うれし」

教室に戻るとあの子と侑が離していてまたもやもやした

そんな気持ちのまま文化祭当日を迎えることになった

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『いらっしゃいませ〜』

絶賛、メイド服を着て接客中です

メイド服って言ってもスカートは膝あたりで薄めのタイツも履いているのでそんなに破廉恥ではない

胸元が結構開いてるけど…

次々とくるお客さんを席に案内する

「Aちゃーん」

『！治くん！倫太郎！』

教室にひょいと顔を覗かせる2人

遊びに来てくれた2人を案内する

治くんはちゃんとしたご飯を色々頼んで、倫太郎は飲み物一杯だけ頼んだ

客足も減ってきたので2人と談笑する

『他のクラスとかどお？』

「北さんのクラスのお化け屋敷めちゃ怖かったで」

「1-4の縁日も楽しかったよ」

『ええなぁ、行ってみるわ！1日目の午前からシフト入れんのなしやろ』

「ええやん、後半楽しめるんやろ？」

『せやけど、』

「Aのカッコかわいいね、写真撮ろ」

黒板を少しデコって設けた撮影ブースで治くんにツーショを撮ってもらった