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2学期に入り、暑さも落ち着いてきた頃文化祭の話が出る
クラスで話し合った結果コスプレカフェとなった
なんか、アニメでも創作でも女装も男装もOKらしい
なんでもありのコスプレカフェだ
そして私の最近の気掛かりは
「侑くん!これどお?」
「ええや〜んセンスある〜」
「えへへ、ありがとぉ、うれしぃわぁ」
文化祭準備にあたり、小道具作成の侑と可愛いと噂の女の子
想い人と可愛い子が仲良く話してるなんていい気がするわけない
クラスの人が理解ある人ばかりでバレー部、吹部みたいな忙しい部活は16:30には切り上げさせてもらえるようになっている
『侑、そろそろ時間やで』
「あ!ほんまや、またな〜」
荷物を持って作業をしている侑に声をかけると、その可愛い子に手を振ってエナメルバッグを肩にかける侑
もやもやする
銀も合流して一緒に体育館に向かう
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「のお、Aちゃん、ちょっとお話ええ?」
『…ええよ』
ある朝、1限の準備をしているとあの可愛い子が話しかけてきた
「みんないるところやと話しずらいし、昼とか2人で話そや」
嫌な笑顔だ
鉄の仮面を貼り付けたような笑顔
こんな可愛い子にも裏の顔があるのを知ってたいして仲良くもないのに裏切られた気持ちと納得の気持ちが入り混じる
バレー部という人気者たちの近くにいるとこういうのは珍しくない
私が急にマネージャーをやり出して気に食わないファンやガチ恋の子
『……ええよ、はなそか』
逃げても仕方がないと思い、その提案を受け入れた
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昼休み、指定された空き教室に向かうともうその子は待っていた
腕を組んで片足に重心を乗せて、いつもの笑顔はなくて無表情
『で、なに?』
「…わからんほどあんたもバカやないやろ」
『……』
「侑くんに近付かんといてくれへん?私侑くんのこと好きやねん」
『別に、私が近付いても話しかければええやん』
「あんた、侑くんのこと好きやろ。邪魔やねん」
『でも、私が近付いたらあかん理由にはならへん』
「…言ってたで、侑くん」
『何を』
「正直マネ誘ったわええけど、付き纏われんは嫌いや〜て
クラスも部活と一緒で、俺に近付いてくんのうざい言うてたで」
でまかせに決まってる、けれどその言葉を否定することができなかった
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作者名:ちーーべすな | 作成日時:2024年2月23日 12時