29.憂鬱 ページ30
Aside
春高まで1ヶ月半
私はバレー部のことを気にしていた
春高もそうだけど、新しいマネージャの子
実はあの子は私が北さんに紹介した
おとなしい子だけど、可愛らしくてマネージャー経験もあったからだ
つまり、私が気にしているのは莉乃ちゃんがバレー部でいじめられていないか、ということ
前の愛美ちゃんの一件でバレー部が偏見でも持っていたら、何かしらは起こると思っていたが
大丈夫そうだ
それともう一つ
私と莉乃ちゃんの秘密
莉乃ちゃんは宮兄弟とは関わりたくないらしく、徹底的に裏方作業
私はそれを、手伝いに行っている
これは北さんでも知らない
私と莉乃ちゃんで作って、莉乃ちゃんに持っていってもらう
莉乃ちゃんはスコアを、私はタオルを、と担当をする
侑たちは私と話すために教室に来るが、クラスの人全員に協力を頼み、私は欠席ということにしてる
でも___
やっぱり、部活の様子を見ていると
苦しくなる
少しずつ心を許すバレー部に
一生懸命に頑張る莉乃ちゃんに
そんな莉乃ちゃんに言う「ありがとう」の一言に
こんな感情を抱く
______自分自身に
『よし、部活も終わるし頃だしバレないうちに帰ろ』
溢れ出てくる感情と涙を
必死に隠すようにバレー部の活動する体育館から離れて行く
涙が止まらない
感情が入り混じりすぎてむしろ無になれる
涙だけが必死に私の心に訴える
家路を必死に走る
ふと、足を止めた場所
『ここ……』
その場所まで近づき、手を合わせる
『もう、辛いよ……』
言葉にすることで余計に響くその言葉
『消えて無くなりたい……』
『どう…すればいいの……教えて…』
『私、何にも分からないよ………』
目の前のソレを見つめて
その場を去った
その後の事は覚えてない
フラフラと家に帰って
何も考えず、本能のままエレベーターのボタンを押す
家に帰っても、ボーッとしてて
いつの間にか床で寝ていた
起きた時刻は4時で
お風呂に入り朝食を取る
髪型も整えて
家を出る
『いつもより早い…ま、いっか』
鍵を閉めて、スクバを肩にかける
赤信号を待つ
__何もかも面倒臭い
__消えたい
いつの間にか私の足は一歩、踏み出した
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きょちゃちゃ - やばい...ないた...めっちゃいい作品です（泣）がんばれ、夢主ちゃん！ (2022年11月28日 16時) (
レス) @page36 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
ばななたろう - ｱｯ…ﾓｯ……ﾄｳﾄｯ 大好きだわ いや、まじもう本当愛してるわ❤️ 今日、10時間しか寝られなくなるじゃないですか❗️💢 (ばっちり快眠です。"貴方のおかげで" もう一度言います。貴方のおかげで快眠です) (2021年12月17日 21時) (レス) @page36 id: cc885d853d (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 泣きすぎてヤバイです、w (2021年12月17日 20時) (レス) @page36 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクですけど？ - 一日で全部読みましたwwwやばい、これで何度泣いたか、、続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年12月5日 16時) (レス) @page36 id: 1fafaba5e7 (このIDを非表示/違反報告)
チベットスナギツネ - 楽しみ過ぎて夜しか眠れない(真顔) (2021年11月9日 21時) (レス) @page36 id: be72b69c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーーべすな | 作成日時：2021年1月9日 18時
