素直になろうよ ページ18
正門side
「おはよ〜」
正門「おはよう」
「今日も寒いね」
正門「せやねぇ。あったかくしときや？」
「はーい」
寒さのせいで、Aの目元や鼻先、耳、指先が赤く染っている。
カイロで必死に赤みを取ろうとしているAの姿がかわいくて頬があがる
正門「…ん？…A、こっち向いて」
「え、はい…」
なんでしょうと言う顔で俺に顔を向けてくれたA。
なんか、さっき俺の横を通りすぎた時になにかが違うと思った。いつものAと、なにかが違うって……。
正門「……メイク変えた？」
「…えっ、」
あ、やっぱり男が女の子のメイクに口出したらあかんかったかな。
「…え、なんでわかったん」
正門「なんか、いつもとは違うかわいさだなって」
普段かわいいとか綺麗とか、小っ恥ずかしいからあんまり言ってあげられへんけど、実際やっぱりAはかわいい。
けど、いつもとは違うかわいさで気になった。もしかして、メイク変えたのかなって思ったから俺はAの顔を見たかったのだ
「えー！よくわかったね、横通っただけなのに」
正門「Aのことちゃんと見てる証拠だよ」
「ははっ 嬉しいなぁ。そう、アイシャドウの色変えたんだ」
正門「うん、よう似合ってる」
「ほんま？よしのりに褒められるん嬉しい〜〜〜！」
椅子に座ったままバタバタして喜ぶ5歳児。相当嬉しかったのか、あれからめちゃめちゃ機嫌がいい。
そして続々とメンバーが楽屋に集まってくる。
そしたら、みんなAがメイクを変えたのに気付いたみたいでAは気分上々。
……俺だけ気付いたという優越感に浸りたかった、というのが本音やけど、俺たちって、結構ええ男たちなんやないかなって、自画自賛してしまう。
結局なんやかんや、みんなAのことをよく見ていて好きなんよな
「なんかみんな私のメイク気付いたの怖いんやけど」
小島「たまたまですよ」
「結局みんな私のこと好きっていうことでええやんな？」
末澤「調子に乗るな笑」
「なぁんでよ！素直になれって〜！」
正門「ははっ笑……うん、俺たちAのこと好きやで」
「………っ、」
リチャ「正門素直になりすぎや」
福本「…まっさん、それはずるい！」
佐野「正門くんサラって言うから、なんか俺もドキってする」
そう、Aぇ!groupは素直になれない男たちの集まりなんです。
たまには、素直になってみません？
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作者名：しょうのん。()
| 作成日時：2021年12月19日 15時
