分岐点の鍵2 ページ6
大切な記憶は、必ずどこかで覚えてる
だから＿＿…
ゼロライナーを停車させ、その側で侑斗はデネブが焼き芋を焼く火をボンヤリと眺めていた
そんな中脳裏に浮かぶのは、決心したような強い意志を持った愛理の姿
『＿＿ただ、完成させなきゃいけないって。…いつか、飲んでもらわなきゃ』
その時に言っていた、愛理の言葉
期待してはいけない
でも、心の奥でどこか求めている
いつか思い出してくれるのではないか、と
そのために、守るべきは＿＿…
「侑斗ー。ほら、焼けたぞー！」
デネブの声にハッと我に返る
顔を上げると、そこには焼き芋片手にニコニコしているデネブがいた
それを無言で受け取ると、デネブは嬉しそうな表情を浮かべながら話しかけてきた
「愛理さん、ホントに思い出してくれるかもしれないなぁ」
デネブの言葉には応えず、侑斗は手渡された焼き芋を黙々と食べ進める
ほんのり甘い味が口の中に広がり、熱さと戦いながら焼き芋を頬張っていく
「…俺、侑斗が決めたって言った気持ちが分かった。
愛理さんを、守らなきゃな」
「…勝手に妄想すンな」
「侑斗！俺も決めたぞ！！もーう！グズグズ言わない！
何があっても、侑斗と一緒に戦う。
＿＿最後まで」
「…もっと早く決めろ、バカ」
「いやーごめん！」
このやり取りも
デネブが隣にいることも
全ては未来を守るため
いつか、未来が確定した時に自分は笑っているのか
その未来はまだ、見えない＿＿
「＿＿おい待てこの野郎！」
特訓中にイマジンを感知したモモタロス達とA
見つけた時には過去の扉を開き飛んでいってしまった後だった
ハナが契約者にカードをかざし、日付を確認するとモモタロスに渡す
＿＿まさにその瞬間、カイがモモタロス達の前に現れた
「いつまで邪魔するのかなぁ」
「へっ。邪魔にきたのはテメェに見えるがなぁ？そこ、どけよ」
「お前さ。ずっとソレにくっついてるけど、いつまでも続かないって分かってる？
イマジンの時間がこの時間に繋がらなかったら、お前ら根無し草みたいな奴らはヤッバイんじゃないかなぁ？」
「…やばい？」
「つまんねぇ話聞いてるほどヒマじゃねぇんだよ。行くぞ！」
カイの言葉を遮り背を向けて歩き出すモモタロス
その背中に、カイは叫ぶ
「なーーーーっ！
そうだ。イマジンはみんな、消える」
「…何、それ」
「消えるんだよ、こんな風に」
カイが指で合図すると、側に見えていたビルは一瞬にして消え去っていった
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茉南(プロフ) - ちゃちゃさん» 読んでいただきありがとうございます！蟠りがなくなった彼らのやりとり、私も楽しんでます（笑）これからの二人の関係性もまた書いていくので楽しみにしていてください！ (2021年1月24日 17時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - もう、夢主と侑斗の関係性大大大好きです！これからも愛読させていただきます！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: f790642b1e (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - めめめさん» ありがとうございます！電王大好きで、とうとう手を出してしまったのですが…楽しんでいただけたのなら幸いです(^^)最後まで頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年12月31日 21時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
めめめ - 最近電王を一気見してどハマりした者です…！この作品も2日で一気に読んでしまいました…！とても面白くて私好みで大好きです！これからも投稿頑張ってください！応援しています！！ (2020年12月31日 3時) (レス) id: f4d936584d (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雪華さん» こんばんは！ポケモンはなんとなく知っていますが…何ですか？ (2020年10月22日 19時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2020年10月15日 13時
