時には昔の2 ページ16
洗練された動き
滑らかな身のこなし
冷静な状況把握
全ては、彼女の経験と努力の賜物だった
「…10年て……」
「あ、正確には9年かな。ちょっとサバ読んだ」
「それにしたって結構な年数だろ…。さすがにちょっと驚いたわ」
Aと侑斗は並びながらモール街をプラプラと歩く
少し先を行くデネブは、物珍しいモール街に心躍らせていた
その様子を微笑ましく思いながら、Aは話を続ける
「戦闘に関しては、良太郎くんや侑斗より先輩かなー。まぁ私は変身できるワケじゃないから力は及ばないけど。
…それでも、生きてくのにも必死だったから死にものぐるいで戦ったよ。おかげで、その辺のイマジンくらいなら生身でも倒せるようになったけどね」
「自己流であれだけ動ければ充分だろ。デンライナーに乗ったのも、そのくらいからか？」
「オーナーと知り合ったのは、両親が私を忘れてからすぐだよ。あの人、時間から溢れた人を見つけるセンサーでもついてるんじゃないかな。
目の前にいきなりデンライナーが現れて、オーナーに両親や周りの人の事を話して。事例がないって言ってオーナーも驚いたみたいで…すぐにターミナルの駅長に連絡を取ったの。
…そこからは、何となく今までに話したとおり。自分の時間を探しながら、“時の運行の監視者”として時間を見回って。イマジンに出くわせば戦って。気が付いたらこんなに時間が経ってた」
そこまで話して、ふと横を見れば眉間に皺を寄せた侑斗の顔があった
その表情にクスリと笑うと、ピシッと侑斗の額にデコピンをお見舞いする
「なんで侑斗がそんな顔してるの。
これでも私、皆に感謝してるんだよ？根本的な解決はしていないけど…居場所をもらえたのは初めてだから。
…それだけで、充分だよ」
それだけ、が重要だった
他の人からしてみたら大した事ないだろうけど、自分にとってはすごく大事な事だったから
その思いが、思い出があればこの先も挫けずにいられそうな気がしたから
「良太郎くんがいて、ハナさんがいて。モモさんにウラさん、キンさんにリュウタ。侑斗にデネブさん。
皆がいるデンライナーが、この時間が大好きになったの。
だから…良太郎くんにもちゃんと向き合ってもらいたい。気持ちをぶつけてもらいたい。せっかく出会えた、大切な“仲間”なんだから」
人とイマジンがこんなにも信頼し合えるなんて、考えた事もなかった
そんな奇跡を生み出してくれた彼らに、どうか道標が見つかりますように＿＿
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茉南(プロフ) - ちゃちゃさん» 読んでいただきありがとうございます！蟠りがなくなった彼らのやりとり、私も楽しんでます（笑）これからの二人の関係性もまた書いていくので楽しみにしていてください！ (2021年1月24日 17時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - もう、夢主と侑斗の関係性大大大好きです！これからも愛読させていただきます！！ (2021年1月24日 8時) (レス) id: f790642b1e (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - めめめさん» ありがとうございます！電王大好きで、とうとう手を出してしまったのですが…楽しんでいただけたのなら幸いです(^^)最後まで頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年12月31日 21時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
めめめ - 最近電王を一気見してどハマりした者です…！この作品も2日で一気に読んでしまいました…！とても面白くて私好みで大好きです！これからも投稿頑張ってください！応援しています！！ (2020年12月31日 3時) (レス) id: f4d936584d (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雪華さん» こんばんは！ポケモンはなんとなく知っていますが…何ですか？ (2020年10月22日 19時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2020年10月15日 13時
