時の狭間1 ページ25
流れ続けるピアノ旋律
男性の指は止まる事を知らないかのように動き続け、ピアノを奏で続ける
良太郎とAは尚もピアノを弾き続ける男性に近付き、声をかけた
「あのー…すみません。さっきの怪物に望んだ事を、教えてもらえませんか？」
良太郎が質問するも、男性は答える事なく指を動かし続ける
Aも横から男性に声をかけた
「きっとまた来ると思うんです。あなたがまた襲われてしまいます」
すると男性の手がピタリと止まる
「…そう。じゃあもう一度待ってみるか」
「えっ…、ちょっと待ってください！」
ピアノの蓋をしめて歩き去る男性
良太郎とAが追いかけようとすると、デネブが引き止めた
「野上、ちょっと。Aさんも」
「何？」
「あの人、ピアノが欲しいって望んだんだ。でもなぜか契約完了できなかった」
「えっ…ちゃんと叶えたのに、どうして…？」
「とにかくあの人見張ってなきゃ」
先を歩いていってしまった男性を、3人は再び追いかけた
ひたすら、目的地まで歩く男性
ある病院に着くと、庭から上にあるであろう病室を見上げる
彼の行動に首を捻っていると、侑斗が合流してきた
「契約者の望み、分からないらしいな」
「聞いたんだけど、イマジンが叶えてくれるの待つって。多分、望みはピアノだけじゃないんだと思う」
「分からなきゃ動きを待つしかないな」
「とにかく、ずーっとあそこを見ているんですよね」
男性の目線の先
そこには一体、誰が居るというのか＿＿
看護師がいる病室にノックの音が響く
「はいどうぞ」
入ってきたのはデネブが憑依した侑斗
良太郎とAは病室の外から様子を伺う
「こんにちは。桜井侑斗といいます。お見舞いにきました」
「どうぞ。奥村さん、お見舞いですって」
「奥村さん、おやすみの所すみません！ちょっとお聞きしたいことがあって。
……奥村さん？」
「あなた、お友達じゃないの？」
「はい！お友達です！」
「聞いてない？奥村さん、3年前の事故からずっとこの状態なんですよ」
「ええっ！？あ…あの、すいません！俺全然知らなくて！こんな無神経な物持ってきちゃって…」
そう言う侑斗の手にはデネブキャンディが大量に入ったカゴ
侑斗も中からデネブを叱責するが、看護師が抱いた不信感は募るばかり
「…ヤバい雰囲気ですよ、これ。やっぱ私が行けばよかったかも」
「そんなのAちゃんにさせるワケ、ないでしょ？」
「え？」
そこにいたのは＿＿
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茉南(プロフ) - はくさん» いつも読んでいただきありがとうございます(^^)ドキドキしてもらえるなんて…その言葉がすごく嬉しいです！これからの展開を書くのが私自身もとても楽しみなので、これからもよろしくお願いします！ (2020年1月23日 0時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
はく - 初めまして！いつも読ませてもらってます！とても面白くて毎回毎回ドキドキしながらどんな展開になるんだろう？と思いながら読ませてもらってます！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 4d0b20ffc1 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 夢見る雀さん» いつも読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけるのが励みになります！これからもよろしくおねがいします(^^) (2020年1月20日 11時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - ちょっと遅れましたが、続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月20日 1時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2020年1月14日 1時
