次なる変化2 ページ21
ところ代わり、ここは少し広めの公園
芝生に寝転び侑斗は物思いに耽っていた
デネブが転がる侑斗の顔を覗き込む
「お茶菓子持ってきたよ。おいしいよ」
「…これから電王だけで戦うのか」
「フォローはできる。主力じゃなくても」
「カード、少なすぎたんじゃねぇの？」
「だってあんまりたくさん出して、この時代で侑斗の覚えてる人が一人もいなくなったら…！」
デネブの言葉に、侑斗は愛理を思い出す
思い出しかけた記憶は、再び消えてしまった
桜井だけでなく、今の自分の存在ですら＿＿
「こんなこと言ったらダメだけど…もうカード使わなくていいのは、ちょっとホッとしてる」
「バカ！まだイマジンは動いてんだぞ！」
そう言いながら、デネブが渡してきた菓子を食べる
デネブには怒鳴ったものの、どこか同じ気持ちでいた事は嘘ではなかった
「…ま、ちょっとだけはな。ほんとに、ちょっとだけだ」
「侑斗…」
本音と建前
どちらも本当で、どちらも嘘ではない
だからこそ、これからも続いていくイマジンとの戦いについて考えなければいけないんだ＿＿…
良太郎はぼんやりと自転車をこぎながら並木道を走り抜ける
「桜井さんの事を覚えてる人がいなくなったら…」
「＿＿おい、良太郎！」
「何？モモタロス」
「ハナクソ女がいなくなったんだけどよぉ、知らねぇか？Aもそっちで探してんだけど見つからねぇみたいだ」
「ハナさんが？ううん、知らないけど…
＿＿あ、ちょっと待って。ハナさんだ」
モモタロスと会話中、タイミング良くハナから着信があった
電話を取ると、少し焦ったような声色のハナ
「良太郎？あたし、ハナ。
ごめん、ちょっと来てくれないかな…。なんか変な事になって」
「変な事…？うん、分かった。行くから待ってて」
電話を切ると、言われた場所へと自転車を走らせる
何が起きたか分からないが、声の様子からして相当大変そうだ
向かう途中、停めてあった車の側を通過しようとした瞬間ドアが開いて勢いよくぶつかった
派手な音と共に転がる良太郎
車から出て来たのは、いかにもな柄の悪い男
ドアの傷を確認すると、未だ起き上がれない良太郎に近付来て凄んだ
「おいおいおい。俺の大事な車、傷ついちゃったじゃねぇか」
「す…すいません」
「そんなんじゃすまないでしょ、これ。とりあえずいくら出せる？」
襟元を掴まれる良太郎
そこに飛んできた生卵と、少女の叫び声
「良太郎から離れなさい！！」
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茉南(プロフ) - はくさん» いつも読んでいただきありがとうございます(^^)ドキドキしてもらえるなんて…その言葉がすごく嬉しいです！これからの展開を書くのが私自身もとても楽しみなので、これからもよろしくお願いします！ (2020年1月23日 0時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
はく - 初めまして！いつも読ませてもらってます！とても面白くて毎回毎回ドキドキしながらどんな展開になるんだろう？と思いながら読ませてもらってます！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 4d0b20ffc1 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 夢見る雀さん» いつも読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけるのが励みになります！これからもよろしくおねがいします(^^) (2020年1月20日 11時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - ちょっと遅れましたが、続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月20日 1時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2020年1月14日 1時
