ゼロノスカード2 ページ13
突然のデネブの告白
何事かと、3人の視線がデネブに集中する
「デネブさん…」
Aの声かけに、デネブは言葉を紡ぎ始める
「…侑斗は変身するたびに、あるものを消費してる。とっても大切なもの。
口では言えないけど、侑斗は本当はカードを使いたくないと思ってる。
＿＿できるなら、ずっと…」
その内容は彼らが思っていた以上に衝撃的で、そして悲しくて
あまりの内容に、その場の時が止まったかのような錯覚に陥る
だけどそれは侑斗にとって現実に起きている事
そして彼が持っている最期のカード、それを使ってしまうことよる侑斗の未来をデネブは話した
「そんな…」
「侑斗は話すつもりはなかったんだと思うけど…でも、知っててほしかった。侑斗の運命を…」
デネブは最期にもう一度頭を下げると静かに病室を出ていった
誰が話すわけでもなく、病室内はシンと静まり返っている
「マジかよ…」
ポツリと呟いたモモタロスの声がやけに大きく聞こえる
良太郎は一人俯くAに気付き、そっと声をかけた
「もしかして…A、君は知ってた？侑斗のカードの事」
「……はい。ごめんなさい、私の口から言える事ではなかったので…」
「そっか。そうだよね。黙ってるのも辛かったよね、ごめんねA」
「いえ、そんな…」
Aを気遣い笑う良太郎
少し考え込むように俯くと、決心するかのように顔を上げた
「…行かなきゃ」
「えっ、良太郎ちゃん！？そんな体で無理ですよ！」
ヨロヨロと着替え始める良太郎を慌てて止めるナオミ
そこへ看護師が病室に入ってきて、室内の様子にみるみる表情が変わった
「何してるんですか！まだ寝てなきゃだめですよ！？」
「ちょっと急用が…」
「急用も何もありません！貴女もボーッとしてないで止めてください！」
「えぇ！？私！？」
突如叱られたAは、ナオミが隠れてしまっていた事に肩を竦める
サイドテーブルに隠れていたモモタロスは良太郎に憑依すると、ベッドに寝かそうとする看護師の手を止める
「悪ぃな、おばちゃん。行かなきゃいけねぇんだよ」
「お…おばちゃん！？悪化しても知りませんよ！」
「モモタロス」
「たまにはオデブにキャンディの借り返してもいいよな。
良太郎、あとで体ボロボロになるぜ」
「いいよ。急ごう…！」
「A、行くぜ！
……おい、A？」
モモタロスはAに声をかける
しかし返事は返ってくる事なく、ただそこに立ち竦むAの姿があった
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茉南(プロフ) - はくさん» いつも読んでいただきありがとうございます(^^)ドキドキしてもらえるなんて…その言葉がすごく嬉しいです！これからの展開を書くのが私自身もとても楽しみなので、これからもよろしくお願いします！ (2020年1月23日 0時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
はく - 初めまして！いつも読ませてもらってます！とても面白くて毎回毎回ドキドキしながらどんな展開になるんだろう？と思いながら読ませてもらってます！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 4d0b20ffc1 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 夢見る雀さん» いつも読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけるのが励みになります！これからもよろしくおねがいします(^^) (2020年1月20日 11時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - ちょっと遅れましたが、続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月20日 1時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2020年1月14日 1時
