もう大丈夫だと心が叫んだ ページ44
「＿＿とまぁ、それは冗談で」
「「「「「どれが冗談！！？？」」」」」
散々侑斗と言い争いをしていた“カミサマ”は突然パッとAから手を離す
次いで放たれた言葉に、食堂車メンバー全員が即時にツッコミを入れた
脳内だけで終わらせられず思わず口から漏れ出たが、それを気にすることなく“カミサマ”は言葉を続けた
「俺は、Aに謝らなきゃいけないことがある」
「あ、そこは気にしないワケね」
「謝らなければいけない事？」
我関せずの態度の“カミサマ”の態度に脱力するAと、その代わりに疑問を投げかける良太郎
カタン、とAの近くの席に腰を下ろすと、“カミサマ”はAへと視線を投げる
その視線が交わった瞬間、“カミサマ”はゆっくりと口を開いた
「お前にトラウマを植え付けてしまったのは、俺だ」
「えっ…！？」
“カミサマ”の言葉に食堂車の空気が凍りつく
タクトや小銃、アローを使いこなし戦うA
そのAが唯一扱えないのが剣の類だ
握る事すらままならないほどのトラウマを与えたのが、他でもない“カミサマ”だと言うのだ
矛盾すら覚えるその言葉に、Aはどれだけ傷付いているのだろうか
＿＿そう、誰もが思いそっと視線だけをAに向けると
「…………あれ…？」
絶望するワケでも怒りに震えるワケでもない、無の表情を携えたAがそこにはいた
“聞こえていなかったのか”とも思ったが、その場にいた全員がしかと聞いていたのだ
聞き漏らしたワケでもなく、ただただ“カミサマ”の言葉を受け入れているAに誰もが困惑した
「えっと… A、？」
「いやー…うん。驚いてないワケじゃないんだけどさ。どこかで“そう”じゃないかなーってちょっと思ってたから…納得と言うか」
「ねぇA。それ…記憶に…残ってる、の？」
「残ってるって言うか…剣が苦手って、“そう”なるまで考えた事もないんだよね。当たり前って言えば当たり前なんだけど、そんな機会なんて滅多にない事だし。
消去法で考えれば、“カミサマ”が何かしたとしか…さ」
その表情は本当に、“無理をしていない”顔で
そんな対応をしたAは、真面目な表情へと切り替えると“カミサマ”へと口を開く
「だからさ。今更何も傷付かないから。全部、全部教えて。悲観じゃなくて、対策を考えたい。コウに対抗できるようになりたいの」
全てを、受け入れる
その先に未来があると言うのならば＿＿
乗り越えると決めた今1→←欲しかったモノはもうたくさん持ってた
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茉南(プロフ) - Aさん» 読んでいただきありがとうございます(^^)ラストまでどうなるか…楽しんで読んでもらえるよう頑張っていきます！亀更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (10月24日 0時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 侑斗オチだと嬉しいです！いつも楽しく読ませてもらってます！完結までがんばってください (10月23日 0時) (レス) @page34 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月9日 0時
