始まりの物語はここに3 ページ35
仮面ライダーになって
時間を旅するようになって
普通じゃ有り得ない事が自分の身に起きた
人と違う経験は嫌ではないし、大変な事もたくさんあったけどそれ以上に得るモノもたくさんあった
そんな
自分の人生なんかより
今までに経験したモノより
遥かに衝撃的な内容に
“聞かなければよかった”と一瞬でも、思ってしまった＿＿…
「＿＿これで、全員かな？」
ぐるりとハナは車内を見回してから口を開く
デンライナーに乗るメンバーに、侑斗とデネブ、そしてオーナーも定位置に座るのを確認すると、その視線を“ A”へと向けた
『では、始めようか「ちょい待ち」
話し始めた“ A”を遮る声はモモタロス
不機嫌そうに腕を組み、寄りかかっていた机から離れると威嚇するように“ A”に顔を近づけた
「オメェ…見た目はAのくせに中身が違うとか面倒くせぇな。Aじゃねぇならオメェはなんて呼びゃいいんだ。ややこしくて敵わねぇ」
「あぁ確かに。センパイ、珍しく冴えてるじゃん？」
「あ？うるせぇ！カミサマだとかコウだかソウだか知らねぇが、急に色々増えすぎンだよ！！ワケ分かんねぇだろ！」
“で、どうなんだ”と全員の目線が“ A”へと集中する
その異様な光景に“ A”は困ったように眉尻を下げた
『…すまない、俺は名を持たない。強いて言うなら…やはり“カミサマ”だろうか』
「テメェ、この期に及んでそんな冗談言ってンじゃねえぞ。そんなアホはあの男だけで十分だ」
『あぁ、あの男…コウの言っている事も間違いではないんだ。厳密に言えば違うが…俺が持っていた力を、今はアイツが持っているからね』
「は…？ちょっと待てよ。コウはAの持つ力を欲してただろ。
＿＿じゃあなにか？Aの持ってる力も、元々はお前のモノだって言いたいのか？」
侑斗の言葉に、車内がシンと静まり返る
Aを欲していたコウ
Aの持つ力を自分のモノにしようと、イマジンを送り込み、時には自らAを狙っていた
コウは自身を“カミサマ”と名乗った
その力は未だ不完全で、その足りない力をAで補おうとしているのだと言っていた
そして今
“カミサマ”と名乗るAの中にいる人物が、その力は元々は自身の物だと言ったのだ
それは、つまり
『……あぁ。あの男…コウが持つ力も、Aの持つ力も、全ては俺の物。
＿＿俺は、全ての時間を支配する者。Aを…この運命に巻き込んだ張本人だ』
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茉南(プロフ) - Aさん» 読んでいただきありがとうございます(^^)ラストまでどうなるか…楽しんで読んでもらえるよう頑張っていきます！亀更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (10月24日 0時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 侑斗オチだと嬉しいです！いつも楽しく読ませてもらってます！完結までがんばってください (10月23日 0時) (レス) @page34 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月9日 0時
